Ruby on Rails + PostgreSQLで出発進行!
Ruby on Railsの開発環境を整えて(eclipse + radrailsでRuby on Railsの開発環境を整えるを参照)、さらに、データベースを利用することができるようなりました(PostgreSQLをWindowsにインストール、pgAdminIIIでpostgreSQLを操作するを参照)。
ここまでが、ひじょ~に長かった気がしますが、なんとか準備完了です。
さぁ、Ruby on Railsの世界へ出発進行です。
今回は、開発の流れを簡単に追うために、「pgAdminIIIでpostgreSQLを操作する」で作成したデータベース「test」をつかって、記事を投稿、修正、削除できるWebアプリケーションを作成してみます。
開発の流れは次のとおりです。
(1)データベースを設計、構築する
(2)Ruby on Railsのプロジェクトを作成する
(3)アプリケーションが利用するデータベースの情報を設定する
(4)データベースのテーブルに対応したモデル(Model)とコントローラー(Controller)を作成する
(5)Webアプリケーションにアクセスする
以下では、それぞれの項目を例題を通して、具体的に見ていきます。
(1)データベースを設計、構築する
この作業は、pgAdminIIIpostgreSQLを操作するを参照していただければ、実行することができると思います。
したがって、ここでは、詳細は省略させていただきます。
(2)Ruby on Railsのプロジェクトを作成する
まず、eclipseを起動します。
次に、Files->New->Rails Projectを選択して、Ruby on Railsのプロジェクトを新規に作成します。
Poroject Name(ここでは、demoとしましょう)を設定して、Finishをクッリクしてください。
プロジェクトが開始されると、開発に必要なファイルが自動で生成されます。Consoleタブを確認してください。
(3)アプリケーションが利用するデータベースの情報を設定する
Rails Navigatorタブから、demo(プロジェクト名)->config->environments->database.ymlを選択して、
ファイルを表示させます。
ファイルの中にある以下のエントリーをデータベースにあわせて編集します。
(編集前)
development:
adapter: mysql
database: demo_development
username: root
password:
host: localhost
(編集後)
development:
adapter: postgresql
database: test
username: postgres
password:(データベースに設定したパスワード)
host: localhost
データベースに接続できているか確認します。右上にあるパースペクティブ選択で、Dataを選択します。
選択したら、Data Navigatorタブが表示されていると思います。
Data Navigatorタブのなかで、demo->development->itemsを選んでダブルクリックすると、
データベースに格納されたデータが表示されると思います。
うまく表示できれば、データベースの情報設定はうまくいっています。
表示された画面で、コラムをクッリクして内容を変更したり、Add、Removeボタンで
データを追加や、削除を行うことができます。
(4)データベースのテーブルに対応したモデル(Model)とコントローラー(Controller)を作成する
Railsパースペクティブに戻します。
(デフォルトの画面配置では)画面下にあるGeneratorタブを選択します。
そこで、一番左の欄で、modelを選択し、次の欄にデータベースに作った
テーブル名(ここではitems)の単数形を、頭文字を大文字にして指定します。
今回の場合、「Item」です。
「Go」をクリックすると作成したテーブルに対応するModelが自動的に生成されます。
次に、Generatorタブで、modelの代わりにscaffoldを指定して
「Go」をクリックすると、作成したテーブルに対応するControllerが自動的に生成されます。
Ruby on Railsを使って作った初Webアプリケーション完成です。
(5)Webアプリケーションにアクセスする
さっそく、完成したWebアプリケーションにアクセスしてみましょう。
まず、File->New->Mongrel Serverを選択してください。
開いたダイアログで、NameとPortを適当に設定します(デフォルトでも問題ありません)。
新しいサーバを起動させるには、Serversタブから先ほど作ったサーバを選択して、
Serversタブウィンドウの右上にある、緑の三角マークをクッリクします。
起動したら(Statusが「Started」になったら)、http:localhost:port/itemsにアクセスしてください。
(注)portのところには、3000とか3001などの数字が入ります。
Listing Itemsという表示タイトルの下に、データベースに格納したデータが表示されていることを
確認してください。
今回は、Ruby on RailsによるWebアプリケーション開発の大まかな流れを説明しました。Ruby on Railsを利用したアプリケーション開発(実際は雛形だけですが)にかかる時間が圧倒的に短いことが体感いただけたでしょうか?
ただし、Ruby on Railsを利用するための環境構築は、いろいろ複雑で時間がかかりました。。。(笑)