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(book memo) 9割の人は頭の使い方を間違っている 「脳の鍛え方」入門

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○人間の脳の奥深くに、「海馬」と呼ばれる部位があります。最近の脳科学の研究によって、実は海馬の神経細胞というのは、脳を鍛えれば鍛えるほど増殖することがわかってきました。

○仕事は区切りの「悪いところ」でやめたほうがいい。(中略)区切りまでやって、そこから一歩だけ進めてやめる。すると、翌日の仕事を実にスムーズに始めることができるのです。

○ほんの5分でいいから、一ヶ月先に締め切りを迎える仕事の書類に目を通す時間をつくる。そしてそのまま、その仕事は保留にしておく。このように、無意識の領域にいわば”宿題”を与えてやるだけで、無意識は、私たちが意識しないところで働いているのです。

○一般に、集中力のあることはよいこどだと考えられています。しかし私に言わせれば、何かに集中するということは、視野を狭くすることにほかなりません。その結果、せっかくの幸運が目の前を通り過ぎていってしまう。集中力とは、「頑固さ」の別名でもあるのです。その意味で、集中力のない人のほうが創造性を発揮できるといえます。別な言い方をすれば、想像力が高いというのは、集中力ではなく”分散力”の高いひとなのです。

○天才とは努力不足の人が生み出した言い訳にすぎないことがわかります。

○(前略)いつもと違う状態をつくって、こわばった脳をシャッフルするのです。

○「やわらか脳」の状態になったら、自然に企画は出てきます。このとき、まず、もらったキーワードを別の言葉にする作業から始めます。上司に「社内活性化」と言われたら、この難しい熟語を”自分語”に翻訳してみるのです。

○板書にはいったいどのような機能があるのだろうか。まずは①記憶の外部化、すなわり備忘録としての機能だ。板書は議題の脱線、議論の繰り返し、堂々巡りといった、会議特有のトラブルを回避するのに役立つ。(中略)もうひとつは、②言葉の定義の明確化。会議で使われている言葉を、会議のメンバー全員が同じ意味でつかっているとは限らない。(中略)板書は記憶の外部化であると同時に思考の資格化なのだ。そして、思考の視覚化に慣れると、”③抜け漏れ”の発見が容易にできるようになる。

○本当に気に入ったものには、お客様はそれに見合った対価を喜んで払う

○すべては、実験から始まるんです。実験してみると、次はこうしたらいいとか、もっとここを改善できるとか、現場のスタッフによってさまざまな意見が生まれる。そこからまた新たな仮説を立てて実行し、次に検証を行う、修正を加えて再び実験をしてみる。そうやって、「実験・仮説→実行→検証→修正」のサイクルを回していくことで、次第に事業の密度が高まっていくのです。

○違和感を出し切ってもらうのです。その違和感を放置して呑み込んでしまうと、議論の意味が薄れて中途半端な結論に甘んじてしまい、のちのちプロジェクトが挫折したときに「俺は最初からこうなると思っていたんだよね」という無責任な発言につながることになる。だから違和感があればそれを明確にして、解消されるような新たな回答を探すことが、リスクヘッジにもなるのです。

○日本人はあうんの呼吸やあいまいさを好むが、あいまいさをのこしたまま判断を下しては水戸を誤る。判断は徹底した論理的思考の果てに下さなくてはならない。一方で、自分の頭で現実的だと考えいる狭い幅のなかで、選択肢の差異を論理的に追及しても、差異の本質はなななか見えてこない。そんなとき、この”極端化”が大いに効力を発揮するのである。

○人間の思考活動は言葉によって行われているので、言葉の力つかって思考力を高めることは理にかなっている。声に出してテンポよく文章を読み上げたり、四字熟語やことわざを覚えたりすることで知識が明晰になり、思考がクリアになる。思考がクリアになると覚悟が決まりやすくなり、体の動きにムダがでなくなるので、行動力が発揮される。

○換骨奪胎力

○四字熟語で思考するのは、あくまで自分自身である、いくら如きでも、また憧れていても、自分が得意でなければ意味がない。好き嫌いではなく、自分のなかで人よりも得意なことを見定めることが力を発揮する源となる。

○一時間かけた反対演説より、聞く者を瞬時にドキッとさせる一言の勝利。強い力を持つ言葉を先に発した者が、陣取りが合戦に勝つ。それが言葉の戦いである。言葉というと、誰もが説明力を高めようとするが、実は一〇〇%説明力をこった言葉は力がない。

○ものごとを「AはBである」と限定的に捉えるのではなく。固定された既存の方程式を崩し、「AはBでもCでもDでもある」といった動的な秩序を発見して新しい関係性を作り出す。

○質問の投げかけ方次第で想起されるものが変わるわけで、より高度な編集術や編集力をもっていれば、誰も真似のできない思考が可能になる。

○いも企画なり、いもアイデアなりをブラッシュアップするため、最も重要になってくるのが「仮想演習」と呼ぶ段階だ。制約条件を考える、設定条件を変え別の脈絡も探ってみる。妨害する側に回ったらどう攻撃するかを考え、予備的な脈絡も想定する・・・等々、さまざまな角度から仮想の演習をしてみるわけだ。

○思考のけもの道はチャレンジ的であるため失敗もあるが、それは「未知との遭遇」による失敗であり。結果的に未知なる知識を発掘し、次の成功を導くことができる。

○今、世界で飛躍できるのは教わった解を覚えるのではなく、自分で解を、いや、正しい質問を、見つけ出せる柔軟な発想を持った人材である。

○架空のシチュエーションを設け、互いに与えれた役回りを演じて議論することを「ソクラテスの対話」という。(中略)相手の立場に立ってモノを考えるのは、イマジネーションが巧みでなければできない。想像力、空想力から一段消化した「構想力」というのは、そういう訓練をしなければ開発されないものだ。

○論理思考を体得するうえでまず初めに重要ななのは、「論理的か否かは相手が決める」という大原則を肝に銘じることである。

○ビジネスの多くの局面においては「相手に理解してもらい、行動をしてもらう」ことが目的なのであって、正論を吐いて相手を論破することが目的ではない。相手の考え方を知り、相手に理解してもらうために、自分はどうすればいいのかを考えるところから「本当の論理思考」が始まる。

○納得して行動してもらうためには、考える労力を相手に押し付けないことである。

○いくら問題を解決しようとしても、問題の設定自体が間違っていたら、何の意味もないことに気づいてほしい。解決策を考えるより前に、まず問題を吟味することが、創造的な思考を導くのである。

○想像的な思考をするときは、まとめる必要などない。整理すればよい。

○まとめられなくても、整理さえできればよいと思えば、気も楽だ。落しどころを気にせずに自由奔放に議論ができる。そして、奔放にした議論を整理しようとすると、従来の整理軸ではなく、新たな整理軸を発想せざるを得ない状況になる。これが発想を誘発するコツなのだ。

○ある状況を好ましい方向へ導くために、何を強調し、何を捨てるか。それを検討することが、「戦略的思考」の第一歩なのだ。


(ひとこと)

頭のつかい方、物事の考え方が、いろいろ紹介されています。

大変おもしろい。

内容を整理して、”自分流頭の使い方”を見つたいと思います。


(出典)

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