(book memo) チームの研究 成功と失敗の人間学
Memo
○チームとは、まず、あるプロジェクトを達成したいという個人が、自らリーダーとなって必要なパートナーやメンバーを集め、仕事をすることで形をなすものである。
○チームをつくるには、単独でも自立できるような人間が集まらなくてはダメで、大した能力も個性もない人間が、「弱いものでも何人か束になれば強くなる」ことを狙って集まってみても、仕事のできるチームにはならないのである。
○成功するチームには優れた能力と際立った個性をもった人間がいる。このことは成功するための必要条件である。
○手段がかけているのに目的だけは高く掲げて挑戦する、という態度はしばしば称賛される。(中略)このれは本来無謀な挑戦であって、その多くは最初から失敗が約束されているようなものである。
○当面の目的を最終目的のように誤認し、それを手段として達成されるべき大きな目的が見えてこない場合はその先に進むこともできず、当然、その大きな目的が達成されることもない。
○チームが仕事をする場合には速さが重要である。
①意思決定のスピード
②実行のスピード
③変化に対応するスピード
○大言壮語し、傍若無人にふるまってチームや組織を破滅に引きずり込む人間に対しては、その変わった個性を尊重するなどといっていてはダメで、「不適切に突出する杭を容赦なく打つ」こと、むしろ、「その杭を引き抜いて捨てる」ことが必要になる。
○頭脳として手足を動かすリーダーがいなければ、大軍団もただの烏合の衆である。
○プロジェクトを遂行するためには、目的から逆算して、どんな戦術がありうるか、最適な戦術は何か、それにはどんな人材が必要か、などが綿密に考え抜かれて、何度か「シミュレーション」や実地検分、実地訓練などが行われる。そして欠陥が発見されれば、それを一つ一つ除去して、計画の細部を手直しする。
○チームの戦いも、最後の最後では個人の力量と運によって勝負が決まるのである。
Source
Postscript
チームにおける個人の重要性が述べられている。
チームの個人の能力を開発するとか、適材を適所に配置する方法などは述べられていない。
現場の実態というより、評論という感じがした。
歴史上のチームを例として取り上げている(これがメイン)のだが、非常に退屈に感じられた。
前章で結論をまとめてから、一つ一つ具体例を出していくという書き方を用いているためと、例題の好みが著者と私とで一致しなかったのが理由だと思う。
そのため、例は半分ほど読んで、残りは飛ばした。