(book memo) マッキンゼー式 世界最強の仕事術


Memo
○事実は直感の欠如を埋めてくれる。
○事実から目をそらすことは、失敗への確かな処方箋になる。真実は最後には露見するものだ。真実を怖がってはならない。事実を追い求め、使いこなす。恐れてはならない。
○いずれかの方向めがけて走り出す前に、本当にその問題が解決すべき問題なのか、はっきりさせなければならない。解決すべきは、与えられた問題ではないのかもしれない。
○あなたの立てた当初仮説がどんなにみごとで、洞察に富み、独創的だと思っても、事実によってその間違いが証明されることもありうることを覚悟していなくてはならない。証明されたら、その事実に適応すること。四角い釘を丸い穴に押し込むように。事実を無理やり都合のいい枠組みに叩き込むようなことをしてはならない。
○限界を知ることで、どんな提案をするにしても、それが限界内に収まるようにしなければならない。
○選択能力を持て、自分のしていることに優先順位をつけろ、ということ。これで十分だ、という時点を見極め、そこでやめる。そうでないと、膨大な時間と労力をかけて、ささやかな成果しかあげられない。
○一歩退いて、今何を達成しようとしているのか考えて、それからそのしていることをじっと見て、自分にこう聞くんだ。これは本当に重要なことか?ってね。
○だれかにその人にビジネスの何かについて質問して、「見当もつかない」という答えを返されたら、ただ黙ってすごすご退き下がってはいけない。「見当もつかない」は暗号なのだ。隠れている意味は、「忙しすぎて、そんなことを考える暇はない」か、あるいは、「そういうことがわかるほど自分はあたがいいとは思わない」。最悪なところでは、「めんどうくさくて、役に立つようなことは何も考えない」だろう。
「見当もつかない」を認めてはいけない。チャレンジとみなすこと。彫刻家が大理石の塊から象を掘り出そうと、象には要らない部分をノミで削り取るように、鋭い質問で「見当もつかない」を剥がしていく。
○あくまで到達可能な目標を設定する
○ビジネス問題を解決する者として成功を収めるには、チームメンバー選びを慎重に行い、利用可能な人材から最良の組み合わせ選ぶことである。
○チームの士気を保つ秘訣は何か。
チームの体温を計る。
一定方向に進む。
チーム名ーとに彼らがしている作業の目的を知らせる。
敬意をもってチームメートを遇する。
チームメートを人間として知る。
行き詰ったときはビル・クリントン方式で。(断固としてがんばり続けることらしい)
○外れ値に着目。取り組んでいる問題の特定の局面について大量のデータを取得したら、外れ値―とびぬけて良いかまたは悪い値―に着目する。(中略)なぜ数字がこれほど良いのか、または悪いのかが明らかになれば、問題解決へ大きく前進したことになる。
○ベストプラクティスを捜す。上には上がある、ということがある。他の場合と同様、ビジネスでも同じことが言える。その業界でトップクラスの業績を上げている人たちのやり方を探り当て、それをまねる。これは多くの場合、業績が振るわないときの最も手っ取り早い対応措置となる。
○雑誌記事、本、学術論文を読むことによって多くのことを学べるが、その組織の核心をつかむには第一線にいる人々に質問をして答えてもらわなければならない。面接をするということは、それ自体が技能の一つなのに、大半の人は方法がまったくわかっていない。
○面接調査ガイドの作成
○面接調査は原則として一般的な質問からはじめて具体的なことへと移行していくべきだと教えられた。(中略)たとえば、業界全体のことなど、気持ちを和らげるような質問から入っていく。そうすれば、面接される側には「ウォーミングアップ」になり、質問する側は相手との関係を深めることができる。
○どういう質問をするかを決めるとき、自分が答えを知っている質問をいくつか入れておく。(中略)「答えのわかっている質問」をすることによって、面接相手の知識や正直さを推し量ることができる。
○面接調査を成功させる七つの戦略
1 相手の上司に面接のお膳立てをしてもらう。
2 二人で面接する。(質問係とメモ係)
3 誘導しないで聞く。
4 言い換える。
5 間接的アプローチを用いる。
6 もとめすぎない。
7 刑事コロンボの戦術を用いる。
○ちょっとした礼儀正しさは、大きな効果を発揮することがある。
○マッキンゼーが提供するのは新しい考えかた、つまり、その会社らしいやり方にとらわれない部外者の見方だ。これこそ、組織内で問題を解決できないとき、クライアントにとって必要なものである。
○自分が知っていることをチーム全体も知っているようにする。(中略)アイディアを出すとき、全員に同じ知識基盤がある。
○ブレーンストーミングを成功させる「通行規則」
悪いアイディアというものはない。
ばかげた質問というものはない。
自分のベビーを殺す心の準備をしておく。(自分の仮説に自負心を持ちすぎないこと)
やめるときを知る。
紙に書く。
○Say It With Charts: The Executive's Guide to Successful Presentations(書籍)
○ミーティングを成功させるカギの一つとして、全員を出席させることがあると指摘する。全員が確実に出席するように、チーム会議は定期的に開くことにして、全員のスケジュールを組み込んでおく。何も話し合うことがない場合は、キャンセルする(できるだけ早く)。
○効率のよいメッセージと効率のよいプレゼンテーションには同じ特徴がある。つまり、簡潔で、聴き手が知らなければならないポイントだけが盛り込まれている。さらに完全で、聴き手が聴き手が知らなければならないポイントがすべて盛り込まれている。そして、これらのポイントを聴き手に明確に伝えるような構造がある。
○実施計画を成功させるための完全な秘訣を披露してくれた。「するべきことと、それをいつまでにしなければならないかを、ばか者でも理解できるように詳しく明確に述べる」
○解決策の実施には責任者をはっきりと決める。人選には注意しよう。その任務に必要なスキルを持っている者を選ぶようにする。期限は厳守させ、絶対に必要な場合を除いて例外を認めないことだ。
○顧客サービスに成功するカギは、クライアント第一に考えることです。そのためには、プロとしての客観性を維持しなければなりません。そうすれば、クライアントの気に入らないことでも遠慮せずに言えるし、クライアントが私と仕事をしたくないと言うなら、こちらから辞めることもできる。
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Postscript
ビジネス問題の考え方と解決方法について紹介されており、これまでの自分の考え方、解決方法を整理、見直すためにも役立つ一冊だと思います。
内容を鵜呑みするということではなく、実際に使いながら自分流を探すためのとっかかりとしての一冊として参考になりました。
あとは、この本で学んだことを基に、どれだけ実践できるかということに尽きると思います。
よし、やるぞー!