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(book memo) 上機嫌の作法

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Memo

○円滑なコミュニケーションのための手段として、「上機嫌」な状態を自分の「技」にすることを提唱したいのです。

○世の中にこれほど不機嫌が蔓延してしまった原因は、この「気遣う」ということをしなくなったからです。共存空間を心地よくするために、人を思いやる、場に対して気配りをするといった感覚を教えてこなかった、養ってこなかったがために、今やそれが当たり前であることすらわからなくなっている。

○今は「バカで不機嫌」が増大中です。頭のよさが総崩れになっているところに、気分をコントロールして機嫌よく振舞うという習慣までなくなって、人間としての資質が失速している。

○一人ひとりのからだと心理のこわばりが上機嫌の妨げとなって、世の中を不機嫌にしているのです。

○対人関係で大事だと考える四つの身体的基本原則
  ①目を見る
  ②微笑む
  ③頷く
  ④相槌を打つ

○自他ともに公正に肯定し客観視する能力がある人は、上手にふっきれて、上機嫌力を身につけられる人です。

○からだの状態次第で気分は変わってくるし、気分は場の雰囲気というものに侵されやすい。特に皮膚感覚は重要です。場の空気、雰囲気の影響を、からだは大変敏感に受ける。それが、生物としての絶対的な条件なのです。逆にからだの状態感というものによって、場の雰囲気もつくられているのです。

○人間というのは要するに、解放系なのです。外界と開放的に繋がって、循環している状態を作れば作るほど機嫌はよくなります。周囲から切り離されて、こもって縮まると、不機嫌になってくるのです。後は、上半身をぐにゃぐにゃーっとリラックスさせると、気分は上機嫌に整ってきます。

○上機嫌とは自分を上手に、適正量、疲れさせることでもあります。上手に疲れるというのは、非常に重要な課題です。うつ気味になってくると、活動を抑える方向に自分の意識が働きます。活動範囲が抑えられてきて、何もする気がしないために、いよいよからだが疲れなくなってきて眠れなくなる。機嫌をこじらせ、こころの病に入りますと、生活が大変困難になります。

○切実な状況にある人に比べ、どちらかというと余裕のある状態の人たちが不機嫌に陥る傾向があります。非燃焼感、エネルギーが鬱屈して溜まった状態にあって、はけ口がなくなったために不機嫌になる。要するにかったるいといわれる状態で、うまく発散できず、エネルギーが内側に向かってしまっているのです。

○グループごとで、拍手をし、全員でハイタッチしてから、ディスカッションに入る。

○一般論に落ち込むと、悲観論に傾いていく。具体論にいくと前が見えてくる。議論が一般的、抽象的にならないように、具体的なアイディアを目指してゆくと、雰囲気は明るくなってきます。

○自分が考えて書いた言葉がそこにあると、その気分から離れた後も、言葉が効力を持ち続けます。書いたときの気分はなかなか維持できませんが、書いたときの気の張っている自分は、文字になって残る。

○勉強しすぎるとキレる、というのも誤った考え方です。頭がいいほうが状況がわかるのですから、キレることは少なくなるはずです。もし勉強をしすぎてキレるということがあるのだとすれば、それは偏った知識ばかり詰め込みすぎて、からだとこころがバランスを失い、その結果頭が悪くなったためです。知性があるいうのは、自分の気分をコントロールできることです。不要な不機嫌さによって不快感を相手に与えることもありませんから、基本の気分はこれも幸福です。

○相手の状態に対し肯定的に、次を見つめた上での発言でなければ、忠告として受け止められません。

○ハード且つ上機嫌。挑戦する内容は厳しく、なお且つ上機嫌で、それに取り組むことが、社会を活性化するのです。


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Postscript

自分でもはっきり分かる、気分屋です。

不機嫌でいても、何も得することはありません。

「上機嫌力」を身につけて、自分と周囲とが毎日きもちよくすごせるようにしたいと思います。


さすがに文章がうまい。

ついつい納得してします。

書かれている内容については、必ずしも科学的根拠がないものもあります。

それでも納得され共感できる文章と論理的構成力があります。

例なども、つい「あ~そうそう」と納得するものばかり。

それと文章のリズム感が気持ちいい。

ぜひ、見習いたい。

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