カーボンナノチューブで癌細胞を破壊する
カーボンナノチューブを使って、癌細胞を破壊する前臨床試験が成功したそうです。
Brief
カーボンナノチューブに電磁波を当てて、発生した熱で癌細胞を破壊します。
健全な細胞は、比較的無傷な状態で残すことができます。
実際にウサギを使った実験では、副作用なしで癌細胞を完全に破壊することができました。
次の目標は、カーボンナノチューブを目的の場所に移動させるための方法を開発することです。
References
- Scientists Fry Cancer Cells With Nanotubes,Popular Science Blog, Nov. 02, 2007
- カーボンナノチューブ, Wikipedia
- 非臨床試験(前臨床試験), Wikipedia
Postscript
熱で癌細胞を破壊すると聞くと、非常に外科的な手術に思えます。
しかし、”前臨床試験”を調べてみると、”前臨床試験”が創薬プロセスの中で行われる試験である気がします。
ある種のドラッグデザインなのか?と思えてきます。
今回の試みは、カーボンナノチューブを薬のように患部まで運んで、そこで外科的な処置をする”外科的作用をするドラッグ”の開発の一環と考えることができそうです。
そう考えると、カーボンナノチューブを目的の場所まで運ぶ方法を開発することが、次の目標であることが納得できます。
勉強中の分野なので、詳しい方コメントをいただければ幸いです(^^;