(book memo) 会議革命
Memo
○残業を減らす具体案といったときには、自分の仕事の効率化を考えがちですが、この案の場合は、仕事が長引く原因を探り続け、上司の判断の遅さに行き着いたわけです。上司が決定しなければ動けない、そのために仕事が遅れていくということです。
○一人では辿りつけない脳の活性度にまで、会議にさんかすることによって至ることができる。こうした会議のスタイルを日本の人々みんなが技として、習慣として身につけるようにしたい。
○アイディアを否定するために論理力をつかうのではなくて、そのアイディアよりよりよいアイディアを低移出することによって、自分が否定したいと思っているアイディアを乗り越えていく。それならば正当な勝負になっていると思います。
○「ネガティブなことを言う前にアイディアを出せ」これを会議の合言葉にしたいと思います。
○事前のテーマの絞り込みこそが会議リーダーの大事な仕事です。
○実現に対して効果のある具体案をチームとして創り上げていくという意識をつくること。
○インスパイアされやすい条件をあらかじめ整えるほうがいい。それが会議リーダーの責任でもあります。
○男性と女性というのは、お互いにとって重要なインスパイア・アイテムです。
○モードチェンジ、ギアチェンジというものを、いろいろな仕方で身体を通して行う。この技術は場の空気を変えていくために非常に重要です。
○歩く、座る、あぐらをかく、体操をする、アイコンタクトをするなどの身体の動きをインスパイア・アイテムとして、気分と脳のモードチェンジに使うわけです。
○自分の暗黙知と付き合うだけでなく、人の暗黙知、あるいは身体知というものと付き合う。自分の言語化能力で他者の暗黙知を表に出してあげる。
○相手の暗黙知を自分の言語的な知と交差させる。これが対話の一番クリエイティブなスタイルです。それはライブで身体をもつもの同士が向き合うことではじめてできることです。
○いろいろ議論したとしても、何も決めずに終わってしまえば、結局無に帰するわけです。そのときは盛り上がっているようでも、結局形にはなりません。形にするところまでやらなければいけないのです。そのためにも、話し合うときは必ずホワイトボードに書く。
○自分のアイディアを積極的にだれもがホワイトボードに書き込んでいくようにすれば、どんどん動きがでてきます。
○人ではなくアイディアの質そのものへ意識を向かわせる。これがホワイトボードの効用です。
○「会議はスポーツである」ととらえています。
○会議への参加資格というものを、サッカーの日本代表のように高めに設定する。
○会議のプロに求められるのは、いま何を決めなければいけないのかをつねに意識していること。
○一人の時間とグループの時間と全体の時間を組み合わせること。これが、会議運営のコツです。全体の時間のようでいてそのじつ、延々と一人きりのよどんだ時間をながく続けさせてしまっている会議にしてはいけません。
○名前のない意見、顔のない意見では、対話を成立させるのが難しくなります。全員の顔が見える配置で座る。
○他の人の忘れ去られた意見を名前付きで引用してあげましょう。
○日本の会議をダメにした元凶もでる”宮中御前会議”
すでにある程度上層部で決定している事項を会議で確認するための形式で、その主な役割は
責任の分散にある。会議という一見民主主義的な手続きを一度経ることで、だれが決定したか
分からなくなる。
(責任逃れのための手段、とてもいやな会議ですね)
○二人で「直角二等辺三角形」をつくる
○対角線の数は意識の数です。アイコンタクトができる配置であることが意識の対角線が張られる条件です。
○決めるべきことをはっきりと一枚の紙に記入します。
○資料ではなく、会議で決定する事項の選択肢をシート化したもの。ある案をやるかやらないか、ということを議論する場合などにとりわけ有効。
○会議の成果を決めるのはテーマの設定の仕方であり、それを促進する現物が会議シートです。その会議シートをめぐって討議すれば、具体的な案が出てこざるをえない、そうゆう会議しシートをつくってみんなに配るというのが会議リーダーの責任です。
○自己表現できれば、その分ストレスが減るものです。
○マッピングコミュニケーションの留意事項
①「会議の目的は結論をだすこと」を念頭に!
②何かを決めて終えるようにする。後戻りしない。
③出てきたアイディアが実現可能かどうか、は考えない。
④相手の考えを否定しない。
⑤ひたすらアイディアを出す。
⑥相手の思考をなぞるようにアイディアを出す。
⑦カオスをつくるように、書きなぐる。
⑧B4用紙全体をつかうようにする。
⑨真中から書き始める。
⑩時間内にアイディアを出し切る。
○話あっている当の問題に対する意識を共有し、ともに戦うという協同意識を分かち合うこと。
Source
Postscript
一枚の紙の上で、お互いのアイディアを練り合わせる作業によって、自分だけでは思いつかなかったようなアイディアが出てくるというマッピングコミュニケーション。
試す価値ありとみました。
やってみよう。
だれか、実験に付き合ってください(笑)