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(book memo) 世間のウソ

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Memo

○年末年始に宝くじを買って大当たりする確率よりも、宝くじを買った帰り道に轢かれる確率のほうが高いのは間違いありません。交通事故死は毎年一万人前後、年末ジャンボの一等はたったの七四本です。

○一万円を賭けるごとに負ける平均額
  ルーレット(米国)・・・五〇〇円~八〇〇円
  丁半ばくち・・・五〇〇円
  バカラ・・・六七円または一一七円
  スロットマシン(米国)・・・四二〇円
  日本の競馬・・・二五〇〇円
  日本の宝くじ・・・五二〇〇円

○子どもは両親のもとで育つのが一番、というのは常識的な意見ですが、それは豊かな国、豊かな時代に共有される観念にすぎません。

○最近とみに各方面で世論が一点突破全面展開的な暴走を強めています。(中略)非難の大合唱と自粛とが表裏一体となって、一方向にのみ暴走し、ある日を境にぴたりと忘却する、という繰り返しです。ここで、「ある日」というのは、次の大事件が起きたら、ということになります。

○一向に子どもたちの教育環境が良くならないのは、教師が教科以外での雑務や労働に多大なエネルギーを奪われている、という致命的欠点をそのまま放置して議論するからです。

○個人で小さな小包を送る機会が増えてきたのは確実で、その費用について検証してみると一キロ以下の場合はクロネコメール便を、それを上回る場合は従来どおり郵便切手を張った冊子小包が安上がりである、という結論に達します(二〇〇四年一月現在)。

○電子メールの普及や宅配便各社のがんばりとともに、第三種郵便や第四種郵便の実際のニーズはかなり下がっているのですが、いったん「廃止」をぶちあげ、マスコミに報道させておいて、交渉を通じてもとの鞘に納め、それらの団体に改めて自民党票を固めさせる、といういつもの手です。

○売るときには「債権」であると言っておいて、インフラが整った段階で「物権」と見なし、その制度の廃止に伴って債権をチャラにする、という横暴な所為は、どこからどう見ても悪質な詐欺です。電電公社は、すでに一九七八年三月末日をもって「主なインフラは整備された」と宣言したのでみれば、その後に数千万人から徴収し続けた電話加入権(施設設置負担金)とはいったい何だったのでしょうか。その膨大な金をどこにつかったのか?現役および退職後の手厚い生活保障と再就職先の開拓に使われたことは関係者なら誰もが知っていることです。

○アメリカ型の民主主義とは、常にこのようなものなのです。あらかじめ裁判所が認定した一二人でいきなり始めるのではなく、何倍かの候補者を選んでおき、双方(原告側と被告側)が納得する形で行なおうと努力する。一見すると大変合理的なようですが、この選定過程に莫大なマネーが動き、資金力のあるほうが有利な陪審構成をあらかじめ勝ち得てしまいうるわけです。

○もともと裁判官は、裁判官に提出された証拠や論点だけを踏まえて判決を言い渡さなければなりません。ですから、裁判案件そのものに関して裁判員にのみ「六カ月以下の懲役」を科すべき秘密の暴露なんで元来あり得ないのです。

○核査察は、査察を「受け入れる」国でのみ厳しく行なわれ、「嫌がる」国では手が抜かれる、というまったく無意味な実態になって久しいのです。

○遠く離れた中東にずっと関心を持ち続けることは、不可能かもしれません。しかし、外国人兵士が大量虐殺を犯しても逮捕すらされないという「独立国家」があるものか、と大ウソを見破ることぐらいは常日頃から心がけておこうではありませんか。

○私がここで言いたいのは、さまざまな事象について、「これこれには何種類ある」と先に断定してから無理やりにでも中身を列挙しつつ矛盾を調整してゆくと、考えを深めるのにとても役に立つということと、ニュースなど外部情報の真偽を問い論点を整理し本質を抉り出すためには、「要するに」と概括してみることが最短の近道だ、という点です。


Source


Postscript

「報道」がなんと”主観的”なものであるかを、あらためて思い知らされました(><)

世間を”あおる”ことばかりに夢中になってしまうと、真実とは正反対の”物語”を真実として伝えてしまうことも多々あるようです。


「報道のウソ」を見抜き真実にたどり着くためには、事実に注目することが大切です。

その上で、自分でその事実の背景にある真実を見つける訓練をする必要があると思いました。

「報道は真実を伝えるわけではない」という意識をもち、報道される”物語”に対して「本当にそうなのか?、なぜそう言い切れるのか?」など、常に疑問を投げかけながら接することが大切だと思いました。


なんでもかんでも疑っているとさすがに疲れてしまいます。

まずは、自分の直観に引っかかる分野で訓練を積むのがよさそうですね。

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