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2008年03月02日

(book memo) 先見力強化ノート

Memo

○「それでいいのか、本当にそれが時代にマッチしているのか」を知りたいという人が多くなっています。時代に合っているからうまくいくということもあるかもしれませんが、それ以上に、何かやるときに、「これでいいに違いない!」という心の支えがほしくて、未来を知りたい気持ちなるのではないでしょうか。

○先見力のある人は、十五年くらい先のことを概念化し、その概念を魅力的に表現できる

○自分の意思を、人生の中でどれだけ介在させることができるかが、自分らしく生きることの重要な条件であり、先見力はこのための大きなパワーになるのです。

○先見力を身につける方法の第一は、それぞれの分野で先を見ている人を見つけ、意識的に、かつ継続的にワッチ(Watch)していくことです。

○自分が興味がある分野で先見力のある人を何人か押さえておけば、自分自身の先見力がパーフェクトでなくても、その人の考えを借りながら、自分の先見力を高めることができます。

○(米国のように)古代からつながる長い歴史を持たず、あまり学んでいないことの問題も大きいのですが、日本のように、現代史を実質的に学ばないというのも、弊害が大きく、日本人の先見力のなさ、近視眼的な物の見方のひとつの理由になっていると思います。

○「先見力」のアプローチで順に考えてみると、「日本の未来をつくるのはモノづくり」という考え方が、偏ったものであることがわかってきます。むしろ、文化面、それも若者を担い手とする大衆文化の面で日本はこれから世界に対するプレゼンスを高め、それによって次の世界をつくるイメージやコンセプトを与えていくという役割は、十分果たしていくことができるのではないでしょうか。

○今後、セレブに代表されるような、人に差をつけ、物質的な豊かさを誇る方向と、ロハスに代表されるような、ゆとりや快適さ、癒しを求めるスタイルのどちらが豊かさの代名詞になっていくのかが、先を読んでいくときのひとつのキーになっていることがわかります。

○ここ一五〇年ぐらいの職業意識を見てくると、「大きな会社、いい会社に入り、そこで一生を過ごすのが良い人生」という常識や価値観は、限られた一時期のみ成立していた社会的なコンセンサスに過ぎず、むしろひとつの会社や職業に縛られない生き方が、近代の人間の生き方の基本的な態度だといったほうがよいのです。

○未来は「読み取る」ものでもあるけれど、「皆の希望の総和から作り出されるもの」でもあり、意図的に変更可能なものでもあります。よりよい未来を実現することと、少しでも先を読んでいこうとする態度は、同じ意味をもっていると僕は考えています。


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Posscript

未来とは自分の意思でつくれるもの。

その意思が未来をつくるために足るものであるという確信を得るのための力が先見力?ということでしょうか。

2008年02月20日

(book memo) Web2.0でビジネスが変わる

Memo

○web2.0が目指しているのは、「やりたいことをウェブで気軽に、快適にできるか」ということであって、それを実現するために新しい技術が開発されるという流れになりつつある。

○「ネコ」で検索すると「まねきネコ」や「ネコじゃらし」あるいは「ネコのように見える雲」が見つかることもある。それは人が一つの単語からどのようなことを想像するかを知るきっかけ=リサーチにもなる。

○ユーザーの約4割は、検索エンジンでお目当てのサイトの、お目当てのページに直接たどり着いていると言われている。

○消費者の行動が「検索」を前提としたものになった今、企業サイトは十分に比較検討できるだけの情報を提供しなくてはならない。

○電通「日本の広告費」

○Closed Caption:字幕放送のデータ 字幕放送にスポンサーがつく

○参加した人ほど楽しめるコンテンツ

○「ウェブバン」:配送予約時間が30単位の配送サービス

○インターネットでは、自分の情報を提供すればするほど、満足のいくサービスが実現する可能性は高まっていく。自分の属性や好みが明らかになっていれば、欲しい情報や受けたいサービスが「自動的に」届くことになる。

○不満のリスト化から始めよう

○メディアは常に、外向けの情報をイメージし、リポートする。一番困っている被災者のためのメディアはどこにも存在しなかった。

○どの局も、取材時点の前で、報道したい演出を決め込んできている。そのキーワード以外は何を訴求しても無駄だった。

○「テレビブログ

○情報を悪用されないための方策は絶対に必要だが、過剰な個人情報保護はせっかく手に入れた「ユーザーの利便性」を損ないかねない。(中略)「とりあえず保護する」だけではなく、誰に対して何を公開し、何を秘密にするのか、情報管理に対するリテラシーを身に付けることこそ今やらなければいけない。


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Postscript

ちょっとした不満だと、「ま、いっか」という風に流されがちです。

「ま、いっか」がたびたび繰り返されるのであれば、それはビジネスチャンスです。

「不満リスト」が新たなビジネスチャンス、というわけでいっぱい作ろう(笑)


配送予約時間が30単位の配送サービス「ウェブバン」(アメリカ)は、すごく魅力的なサービスだと思いました。

残念ながら、サービス開始のタイミングが問題で、現在は無くなってしまったようです。

自分でやるか? → どうすればできる?

2008年02月19日

(book memo) 伝わる・揺さぶる!文章を書く

Memo

○信頼されているならば文章は有効に働き、不信感を持たれていれば効力は低い。結果を出すためには、自分というメディアの信頼性・影響力を上げていかなくてはならない。

○論点・意見・論拠。つまり、取り上げた問題と、言いたいことと、その理由。機能文ではこれを意識してみよう。

○機能文とは、自分が言いたいことをはっきりさせ、その根拠を示して、読み手の納得・共感を得る文章

○意見とは、自分が考えてきた「問い」に対して、自分が出した「答え」である。

○意見と問いは呼応している。いい意見を出す人は、「問い」も深い。「問い」が浅薄だと、意見もそれなりになってしまう。

○自分の頭でものを考えるために、1つ、道具を持つことにしよう。考える道具は「?」の形をしている。そう、「問い」だ。

○過去→現在→未来へと流れる時間軸と、自分→身の回り→日本社会→世界へ広がる空間軸に視野を広げ、問いを立てる。

○何のために書いているのか、分からなくなってしまったら、次の順序で、自分に問いかけてみよう。
1.自分はいま何を書いているのか?書こうとしているのか?
2.だから、何なのか?それは読み手にどんな意味があるのか?
3.読み手にどうなってもらいたいのか?そのためにどう書けばよいのか。

○機能する文章を書くためには、自分と読み手の問題関心から外れない論点を設定することが必要だ。

○テーマから論点を絞り込んでいく感覚
テーマ        タイトル(論点)
男性ファッション  なぜ日本男子はカジュアルが下手なのか?
ブランド       3年待ってもケリーバッグが欲しい理由。

○論点は文章を貫く問題意識だ。はっきりした疑問文で書くクセをつけよう。

○論点を決めるための問い
  1.自分に切実な動機がある問いか?
  2.読み手の要求にかなっているか?
  3.自分の力量で扱いきれるか?
  4.社会的に見て論じる価値があるか?

○同僚・上司・後輩、同じことを書いても、結果が違うということは、3者に同じ結果を出すためには、相手に応じて書き分けをしなけれないけないということだ。

○結果を出す文章を書こうと思ったら、相手との関係は、こっちの「つもり」ではなく、相手から見たときの、あなたとの距離、関係性を基準にすることだ。

○説得のためには「相手の反対理由」を正確に押さえる必要がある。いちばん良い方法は、「どうして反対なのか」とただ問いを突きつけるだけでなく、相手側の理由を突っ込んで聞いてみることだ。そのときのポイントは次の3つ。

  1.理由を洗い出してもらう
  2.その中から、優先順位の高いものを決めてもらう
  3.それ以外に後から、別の理由を持ち出さないように確認しておく

○問題を多角的に見る
  (1)自分の体験・見聞を洗い出す
  (2)必要な基礎知識を調べる
  (3)具体事例を見る
  (4)別の立場から見る
  (5)海外と比較してみる
  (6)歴史を押さえる(背景)

○短く言うということは、大事なものだけ残して、あと全部を棄てることだ。短く言えないということは、大事なことの順番が自分にも分かっていないということだ。

○何かを否定するのは簡単だが、新たな考えを創っていくのは骨が折れる。その骨の折れる作業を相手まかせ、相手の負担としてしまう。だから否定するだけという方法は、状況を動かさない。では、どうするか?否定を提案に変えるのだ。新しい考えを出すという骨の折れる作業を自分で負担するから、効果が期待できるし、自分お理想を形にできる。

○理由の「数が多い」、ということと「多角的にものを考える」こととは違う。多角的にものを見るには、最低でも次の2つを実践する必要がある。
  1.自分の立てた論に自分で反論してみる
  2.対立する相手の「論拠」を押さえる

○<依頼文の構成>
挨拶

自己紹介(私はどういうものか?)

志(何を目指しているか)

依頼内容(何をお願いしたいか?)

依頼理由(なぜ、あなたか?)

条件(期日・謝礼などは?)*別紙要項に

返事を伺う方法・締めの言葉等

○議題を「問い」の形にして、はっきりさせれば、あとは、議事録は書ける。

○会議というものはとかく混沌としがちだ。(中略)最悪の場合、会議が転覆することもある。
(中略)(「いま、どこにいるか?」を知るために)視野を過去へ、そして未来へ。つまり、「前回までの流れ」と「次回の予定」を書くことだ。このような議事録を配っておけば、当日の会議のポジションは、だれの目にも格段にはっきりする。

○何かの良さは、その対象についてよく知らないと語ることはできない。知るためには見たり聞いたり、調べたり市内といけない、そのものの良さや個性を自分で見つけ出して言葉にするのは、骨の折れる作業だ。

○あなたの書く文章の読み手をこのような「おいてきぼり」にしないために、「2歩前提に引いて見ること」を提案したい。自分の書いたものを、人が見たらどうか、おかしくないだろうか、と1歩引いた視点でチェックする(中略)さらに、もう1歩引いて、自分があたりまえと思っていることをわからない人もいるのでは?と想像してみることが肝心だ。

○読み手から何か意見やアイディアを引き出したいのなら、「意見」をもらう以前の、「そもそも、何が問題なのか?」を共有しておく必要がある。

○教える内容をあらかじめ伝えておくだけでなく、そこからさらに1歩引いて教える側のねらいまでを伝えておくこと

○専門家になってしまうと、わからない人の、わからないという気持ちがわからない。なぜ?どこが?どうして?わからないのかということへの想像力が働かなくなる。

○「読み手から見たら、これを読む動機は何だろう?」と考えてみよう。はっきりした動機があれば、文章の冒頭に書く。

○<自分の思考停止ポイントを発見する問い>
  ◇いま自分が、信頼を寄せている存在は?その人の言うことを咀嚼しないで人に広めていないか?
  ◇自分が優れていて、他人が劣ると思うのはどんなときか?
  ◇最近、人に何かを強く勧めたか?
  ◇会議や会話で自分が連発する言葉はあるか?
  ◇自分の発言の中で「絶対」をつけるものは何か?
  ◇自分のモットーは何か?

○自分を偽ることなく外界と関わっていけるということは、きわめて自由なことだと私は思う。では自分を偽りさえしなければ人を踏みにじってもいいのか?孤立してもいいのか?そうではない。だからこそ、早いうちから、自分の意思を表現して打たれ、失敗を体の感覚にやきつけていかなくてはならない。表現力を磨き、成功体験を重ね、熟練して、自分の意志で人と関わっていけるようにしていくのだ。そういう自由を私は欲しい。そのための思考力・表現力の鍛錬なのだ。

○「いまさら言うまでもないことだ」とか、「照れるから」と言って逃げず、恐れず、私は、日ごろあなたをこう見ている、あなたの仕事を私はこう受け取っている、という根本思想をコミュニケーションのはじめのところではっきり示していこう。そうすれば、大切な人とのコミュニケーションは、もっとずっとブレなく、スムーズになっていくはずだ。

○常に読み手にとって心地よいことを書いていけば、相手に嫌われないが、それでは書く意味を見失い、読む側の興味も失せてしまう。相手という個性に、自分として向き合ったとき、自分の中に湧き起こってくるものがある。その相手だからこそ言いたいこと。自分にしか言えないこと。そういうものに、私たちはもっと忠実になっていいと思う。


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Postscript

相手に伝わる文章を書くときには、相手の視点で論点の設定することが重要です。

論点の設定の仕方が非常に参考になりました。


「議事録を書く」、「メールを書く」など書く目的別に、書き方の注意点やテンプレートが紹介されているので、文章を書く際の参考書として利用すると便利だと思いました。


2008年02月13日

(book memo) 一冊の手帳で夢は必ずかなう

Memo

○手帳に夢を書いて持ち歩く。たったこれだけで、もう自分の夢を見失わないのです。

○手帳にメモしたことは、安心して忘れられるので、その分、今大事なことに使える脳の領域が広がります。

○三種類の手帳を使う方法を考えました。
  「なりたい自分」を綴った「夢手帳」
  思い通りの未来を実現すべく行動を管理する「行動手帳」
  行動や思考のポイントをまとめた「思考手帳」

○手帳は接触頻度に応じてその力を発揮する

○手帳が厚いということは、それだけ手帳の持ち主の思いも「厚い」し「熱い」ということなのです。

○夢を持つことに関して、大半の人は「分相応の夢かどうか」を考えて立ち止まってしまうかもしれません。でも、それは無意味です。人の「分」というものは、夢に向かって努力するからこそ向上するのであって、夢を限定する物差しではないのです。

○夢がどうして大切なのか。それは、人は夢で描いた自分の姿以上にはなれないからです。

○いかに現実が苦しくても、人は夢を持つことでその苦しさから救われるものなのです。不思議なもので、具体的に文字にすると、夢が”居所”を得るせいか、気分が落ち着いてきます。「僕には、こういう夢があったんだな」と再認識し、夢に近づく努力をしようという元気もわいてきます。

○未来年表の大まかな作製工程
  ①夢や目標を列挙し、ゴール地点(達成日時)に配置する
  ②現状と夢との距離を見定める
  ③進まなければならない距離を、達成日時までの年月で振り分ける

○目先の目標ばかりを考え、どんな人生を歩むために努力しているかという、人生をロングスパンで捉える視点に欠けるため、本気で取り組むモチベーションも低くなります。十年、二十年先の「究極の目標」を見据えているから、正しい方向で今年の目標を明確にすることができるし、今年やるべきことに充実感と高揚感をもって挑むことが可能になるのです。

○夢手帳は、「①紙に書く」「②強く信じる」「③モチベーションを維持し続ける」ための拠り所なのです。

○「やりたいことリスト」をより魅力的にするコツ
  より具体的に記述する
  写真や絵などビジュアルを活用する

○いい言葉も、脈絡なく並べておくと、読み返すときに具合が悪いものです。ある程度、項目別に整理し、並べ替えることをオススメします。

○「ToDoリスト」を作ると、やり忘れが防げるだけでなく、何を先にする必要があり、何を後回しにすればいいのかという優先順位もわかります。リストを作らないと「ああ、やることがいっぱいある」と漠然に感じるのですが、一覧できるリストになっていると、急を要するものや時間をかけていいものなどを、比較検討できます。

○「思考チェックリスト」とはその名のとおり、考えるためのチェックリストです。それぞれの項目のポイントや注意点、流れなどを一覧できるようにしたもので、これがあればロジカルに、スムーズに頭を回転させることができます。
  例:新規事業チェックリスト
     「成長性」「将来性」「新奇性」「ナンバーワンになれるか」「特許をとれるか」・・・など
(中略)「思考チェックリスト」をつくるメリットは二つあります。一つは、検討事項に漏れがなくなることです。もう一つは、判断を迅速に、ロジカルにできることです。

○目標を数値化することのメリットは、(中略)目標がより明確になり、行動にハズミがつき、達成感を実感しやすいことにあります。
  例:企画書を書く→四十字×三十行のA4版用紙二枚にまとめる。

○頭に対して”放任主義”でいると、物事のポイントを捉えた集中思考が妨げられます。(中略)課題が生じると同時に、頭に、「ポイントは何だ?」と指示をすれば、(中略)ポイントを考えることに集中できる。

○「何事に対しても、すぐアクションに移すのではなく、まずはそれを達成する一番効率のいい方法を考えてから、そのあとで素早くアクションに移す」というものがあります。これは、「より早くゴールに突き進む」ためではなく「より早くゴールに到達する」ための考え方と言えるでしょう。

○「礼儀はカタチから入り心へ通じる」
  「大きな声で挨拶しよう。元気が出てくる」
  「笑顔をつくろう。心が楽しくなる」
  「人に礼儀を尽くそう。尊敬の念がわいてくる」

○イヤな思いをさせられた理由がなんであれ、そこから学ぶべきものが何かあるはずです。ムリヤリにでもそれを見つけ出し、「教えてくれて、ありがとう」と思えばいいのです。

○いい人生を歩みたい人は、目標に向かってやり残しがないように行動したいから、やるべきことを忘れないように、きちんとメモをとります。自分を成長させたいから、感銘を受けた言葉をいつでも見られるようにメモしておきます。

○情報収集三種の神器「夢」「赤ペン」「比較」

○情報整理の三種の神器「手帳」「パソコン」「A4ファイル」

○集中思考というのは、百メートルを全力疾走するのと似ています。百メートル走は、「ヨーイドン!」の合図とともに、走り出し、しだいにスピードを上げて、最速タイムでゴールを駆け抜けます。しかし、十メートル走るごとに障害物があったとしたら、どうでしょう?十メートル走って加速したスピードは、また十メートル走りなおさないと取り戻せません。

○人はモノ探しに、膨大な時間を費やしているそうです。「平均的なサラリーマンで、その時間は年間百五十時間に上る」

○「社員が自ら動くような仕組み」をつくることです。この仕組みは、数字による管理を徹底し、フェアでオープンな競争原理によってやる気・闘争心に火をつけることで実現することができます。

○「見通し管理」
月初めに目標を定め、その目標を達成できそうか否か、その見通しを数字で毎日確認する方式です。
(中略)「見通し管理」をやっていると、日々の数字に敏感に対応できますし、月半ばにはもう、「今月の数字」をかなり正確に把握することも可能です。

○社長たる者の意思決定はすべからく、彼ら(社員、株主、顧客)の「笑顔」と「感動」を得られるかどうかになければなりません。

○「商いは飽きない」
継続できる人が最後は成功する

○「勝つための基本方針」
  一、一番になれないことは、最初からやらない
  二、戦わずして勝つこと
  三、勝ち癖をつけること

○組織力は、徹底力です。細部にわたる徹底した意識の共有は、結果として会社を一つにまとめ上げます。そのことが、競合他社に勝つための会社のスピードになるのだと思います。

○「太陽活動が景気の長期変動に密接に関係する」ことに興味を持ったのです。

○数字のチェックや部下の「誉め・叱り」は、デジタルよりもアナログのほうが絶対効果的です。

○企業が継続的に成長するためには、
  ①社員が社会生活の何に命を捧げるのかという意味での「夢」
  ②宝の山はどこにあるのか、何の事業で稼ぐのかという意味での「ビジョン」
  ③何のために存在するのかという意味での「フィロソフィー」
という三つの志と、基本的行動原理・原則となる「マインド」、それにこれらを一言で社内外に知らしめるコーポレートキャッチ(中略)を社員全員で共有することが非常に重要だと考えています。

○手帳にメモしたことを淡々とこなす、(中略)その結果が夢の実現につながったのだと、私は実感しています。


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Postscript

「人生の段取り」をする方法を、具体的に紹介している本だと思います。

それは、「目標を具体的に定め、長期的な視点にたって目標にたどり着くために実行すべきことを紙に書く」ことです。


個人的な反省

  書いたものを見直す機会を増やす
  集中して思考する時間が増やす
  長期計画を作る
  とりかかる前にやるべきことを明確にしておく

2008年02月07日

(book memo) 段取り力

Memo

○自己否定をしてしまうと、次のエネルギーがわかないが、「自分に力がなかったのではなく、段取りが悪かっただけだ」と考えることで、自己肯定を維持したまま改善できる。

○Aという人には「段取り力」があり、Bという人には「段取り力」がないという切り方ではなく、自分に得意なタイプの「段取り力」ならある、ということに気づいてもらえれば、非常に前向きな気持ちになれるだろう。

○「ムダは形を変えて現れる。ムダは進化する」とこの本には書かれているが、一度無駄をなくしても、無駄は形を変えて現れるから、進化した無駄をさらに摘み取っていくやり方を、トヨタでは実践しているのだ。これを繰り返していくことによって、選りすぐれた環境にブラッシュアップしていくのがトヨタの「改善」方式 (注:この本とは、『トヨタ式改善力』)

○物事を見るときも、「段取り力を見る」という視点を導入すれば、見えてくるものがたくさんあるはずだ。それが経験知となって積み重なってくる。その経験知は視点が非常にクリアだから、あたかも整理された箱のように、たくさん経験を積み重ねていくことができる。その視点でいいものをたくさん見ると自分への取り込みが早くなってくる。

○慣れていない人ほど、回り道をしてしまう。要するに段取りが悪いというわけだ。しかし自分が目指す最終形があって、要求される提出期限、すなわち納期があれば、納期から逆算して大失敗がないように主なところを押えていく。

○あるものを仕上げるために徹底的に無駄を省けば、その余ったエネルギーをクリエイティブな活動に注ぎ込める。

○無限に時間とエネルギーがあるという考え方は学者に多い。一つのテーマに20年取り組んでいたりすると、ほめられるのいい例だ。だが本当にできる学者は、それほど悠長ではない。新しいテーマを見つけどんどん加速していく。あるものをやっていたら次々と課題が見えてきて、その結果あるテーマを20年追っていたということになる。(中略)ブラッシュアップしながら、コストパフォーマンスをよい形で追求した結果での循環だ。

○マイナーチェンジという少しだけのアレンジだと、発想は根本的に切り替わらない。そこでまったく違った発想をせざるを得ないような目標設定をする。それが原動力となって、今までにない手段や方法が編み出されてくるのだという。

○出来上がりからそのプロセスをイメージする建築家的なものの見方は「段取り力」を鍛えるトレーニングに最適と言えよう。

○今やろうとしている「点」だけを見ている人と、やろうとしていることの周りにつながっている「文脈」を見ることができる人とでは、段取りを組む力が違ってくる。今、目標としている事柄だけを見て手順を組むと、出来上がったとき、自己充足的にはいいのだが、周りとのバランスが悪い。

○大事なのは出会った現物を見て、経験を積み重ねることによって、自分の中にチェック項目を増やしていくことだ。 (例:不動産選び・・・日当たり、間取りなど)

○まずは、動いてみるというのが段取りとしては正しいやり方だろう。そこで経験知が積み重なれば、大きな予算でチャレンジするときもリスクは少ない。

○アイディアや出会いの入る余地を残すことが、段取りを組むコツである。

○列車ダイヤには、『基本ダイヤ』(年に一度改正されるダイヤ)と『実施ダイヤ』というものがあって、実施ダイヤは毎日違うのである。

○段取りを意識することのよさは、先を見越しているので、反復する努力をいとわなくなることだ。先が見えない努力はつらい。しかし、これを続けていれば、必ず質的な変化が起き、少しでも変化すればそこを増幅すればいいと分かれば、反復も続けていける。これが上達の基本だ。

○「何のために何をやる」というのは根本的な「段取り力」だ。それがないと、努力しても的外れになってしまうし、努力が無駄になる。だから「段取り力」を鍛えるやり方としては、今何のためにこれをやっているのか、ということを意識して口で言う、あるいは自分で意識化することだ。

○ラフでもいいからとりあえず作っておいて、精神の安定を確保してから細かいところを微調整していく。(中略)これは仕事を進めていくためには重要なことだ。

○恐ろしく複雑な手順をチャート化できるまで煮詰めることが、”鬼”の「段取り力」を成功させる鍵だ。

○「段取り力」とは時間的な順番を作るというより、むしろ重み付けが中心になる。

○情報はある程度見通しを持って集めないと、よけいなものまで集めてから整理して考えることになり、効率が悪い。仕事の段取りとしては、まず自分たちに必要な情報とは何かについて追い込むことが大切だ。

○多くの会議や会合は、意見を残そうとするから駄目なのだ。これは私の持論だが、意見を言っている暇があれば、アイディアを出せ、ということだ。反対意見を言うなら代替案を出してほしい。

○意識を高めようとか、がんばろうという抽象的なことではなく、その一手を打てば、すべての意識が変わっていくのだ。その具体的かつ本質的なツボをさがすために脳みそを使うのだ。

○段取りと言ったとき、そこにわき上がるのは「骨組みを押さえておいて、あとは融通が利くように余白を残しておく」というイメージではないだろうか。ぎっちり計画を立ててしまうと、余白に生まれてくるものがあらかじめ排除されてしまう。これは、大変もったいないことである。

○とっさの危機的な状況でも融通の利く判断ができる、その幅の広さが実は「段取り力」に支えられているということだ。

○「段取り力」という言葉で伝えたいのは、大筋を外さないことと優先順位を間違えないことである。(中略)このことについての認識が足りなくて失敗するケースが多い。

○状況を段取ることによって人間の力が引き出されてくることが分かれば、自分の能力に希望が持てる。それがないとその人本来が持っている力だけで勝負をすることになるが、「段取り力」によってそれ以上の資質を引き出すことができると考えると、未来に対して希望が持てる。状況が力を引き出しそれが何度か繰り替えされていくと、その力が本物になっていく。(例:デート)

○料理はいろいろな事柄をなしていくときの基本的な比喩になる。なぜなら、たいがいのものは料理と同じように素材があってスタートするからだ。まったくの無から何かを生み出す作業は、現実にはあまり多くない。すでにある素材集めから始まって自分の手を加えて何かを完成させるのが、もっともシンプルにイメージしやすいもの作りの活動だ。

○最初に明確なヴィジョンやコンセプトを打ち出し、そこからイメージできるものを他の領域から探してアレンジして、今必要なものにあてはめていってしまう。

○完成体から、それが作られてきた段取りをエックス線のように透視できるようになると、自分が段取りを組むことができるようになる。(『デザインシート(レシピ)』で練習)

○何かをやるときは、いつも「自分がどういう角度で、何に向かうのか」意識していることが大切だ。視点や切り口を明確にすると、段取りがシンプルになって労力が削減される。

○「段取り力」は、つまるところエネルギーの配分だ。一番エネルギー値の大きいものを最重要なところにぶち込む。

○「段取り力」を鍛えるには、望遠鏡や顕微鏡の倍率を変えるように物の見方を変えてみることだ。細かすぎる物はあえて見ないようにすることによって、構造が見えてくる。起こったことを時系列にただ並列して12個目もしてしまうのではなく、4つずつ同質の3工程でできているという構造を見つけられるような発想に切り替える。

○気の持ちようも大切だが、どんなにやる気にあふれて前向きになろうとしても、「段取り力」がないと空回りする。そのうちあまりうまくいかなくて、やる気も失う。やる気とは、段取りがうまく回転することによって増幅してくるものだと私は思う。やる気のあるなしを最初に問うより、「段取り力」をうまくつけていくほうに力を注ぐべきだ。


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Postscript

あれもこれもと手を出しては、どれも目的を達成できない、あるいは達成したけどひどく疲労感を感じてしまうという経験をされた方もすくなくないのではないでしょうか。

これも「段取り力」が未熟だから起こる現象だと思いました。

今何に注力すべきか、どうやって達成すべきか、を考えずにとりあえず動き出してしまう。

さっさと動き出したほうが、さっさと終わるという考え方が染み付いているためでしょう。


地図を持たずに迷路に入っていく。

結局、不安になり途中で逃げ出してしまう=達成できない。

無駄にあちこち動き回って運よく出口にたどり着く=疲労感を感じる。

このような状況を何度も経験しているのも関わらず反省しないのが、よくないですね(><)


正しい「段取り力」によって、しっかりと段取りを組み、成功できるという体験をすることで、この悪しき習慣から抜け出すぞ(--)/オー

2008年02月04日

(book memo) 世間のウソ

Memo

○年末年始に宝くじを買って大当たりする確率よりも、宝くじを買った帰り道に轢かれる確率のほうが高いのは間違いありません。交通事故死は毎年一万人前後、年末ジャンボの一等はたったの七四本です。

○一万円を賭けるごとに負ける平均額
  ルーレット(米国)・・・五〇〇円~八〇〇円
  丁半ばくち・・・五〇〇円
  バカラ・・・六七円または一一七円
  スロットマシン(米国)・・・四二〇円
  日本の競馬・・・二五〇〇円
  日本の宝くじ・・・五二〇〇円

○子どもは両親のもとで育つのが一番、というのは常識的な意見ですが、それは豊かな国、豊かな時代に共有される観念にすぎません。

○最近とみに各方面で世論が一点突破全面展開的な暴走を強めています。(中略)非難の大合唱と自粛とが表裏一体となって、一方向にのみ暴走し、ある日を境にぴたりと忘却する、という繰り返しです。ここで、「ある日」というのは、次の大事件が起きたら、ということになります。

○一向に子どもたちの教育環境が良くならないのは、教師が教科以外での雑務や労働に多大なエネルギーを奪われている、という致命的欠点をそのまま放置して議論するからです。

○個人で小さな小包を送る機会が増えてきたのは確実で、その費用について検証してみると一キロ以下の場合はクロネコメール便を、それを上回る場合は従来どおり郵便切手を張った冊子小包が安上がりである、という結論に達します(二〇〇四年一月現在)。

○電子メールの普及や宅配便各社のがんばりとともに、第三種郵便や第四種郵便の実際のニーズはかなり下がっているのですが、いったん「廃止」をぶちあげ、マスコミに報道させておいて、交渉を通じてもとの鞘に納め、それらの団体に改めて自民党票を固めさせる、といういつもの手です。

○売るときには「債権」であると言っておいて、インフラが整った段階で「物権」と見なし、その制度の廃止に伴って債権をチャラにする、という横暴な所為は、どこからどう見ても悪質な詐欺です。電電公社は、すでに一九七八年三月末日をもって「主なインフラは整備された」と宣言したのでみれば、その後に数千万人から徴収し続けた電話加入権(施設設置負担金)とはいったい何だったのでしょうか。その膨大な金をどこにつかったのか?現役および退職後の手厚い生活保障と再就職先の開拓に使われたことは関係者なら誰もが知っていることです。

○アメリカ型の民主主義とは、常にこのようなものなのです。あらかじめ裁判所が認定した一二人でいきなり始めるのではなく、何倍かの候補者を選んでおき、双方(原告側と被告側)が納得する形で行なおうと努力する。一見すると大変合理的なようですが、この選定過程に莫大なマネーが動き、資金力のあるほうが有利な陪審構成をあらかじめ勝ち得てしまいうるわけです。

○もともと裁判官は、裁判官に提出された証拠や論点だけを踏まえて判決を言い渡さなければなりません。ですから、裁判案件そのものに関して裁判員にのみ「六カ月以下の懲役」を科すべき秘密の暴露なんで元来あり得ないのです。

○核査察は、査察を「受け入れる」国でのみ厳しく行なわれ、「嫌がる」国では手が抜かれる、というまったく無意味な実態になって久しいのです。

○遠く離れた中東にずっと関心を持ち続けることは、不可能かもしれません。しかし、外国人兵士が大量虐殺を犯しても逮捕すらされないという「独立国家」があるものか、と大ウソを見破ることぐらいは常日頃から心がけておこうではありませんか。

○私がここで言いたいのは、さまざまな事象について、「これこれには何種類ある」と先に断定してから無理やりにでも中身を列挙しつつ矛盾を調整してゆくと、考えを深めるのにとても役に立つということと、ニュースなど外部情報の真偽を問い論点を整理し本質を抉り出すためには、「要するに」と概括してみることが最短の近道だ、という点です。


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「報道」がなんと”主観的”なものであるかを、あらためて思い知らされました(><)

世間を”あおる”ことばかりに夢中になってしまうと、真実とは正反対の”物語”を真実として伝えてしまうことも多々あるようです。


「報道のウソ」を見抜き真実にたどり着くためには、事実に注目することが大切です。

その上で、自分でその事実の背景にある真実を見つける訓練をする必要があると思いました。

「報道は真実を伝えるわけではない」という意識をもち、報道される”物語”に対して「本当にそうなのか?、なぜそう言い切れるのか?」など、常に疑問を投げかけながら接することが大切だと思いました。


なんでもかんでも疑っているとさすがに疲れてしまいます。

まずは、自分の直観に引っかかる分野で訓練を積むのがよさそうですね。

2008年01月30日

(book memo) 女性の品格

Memo

○品格ある男性と女性は共通するところが多いというのが実感です。

○ちょっと負担にならない程度のギフトは、人間関係をスムースにします。たとえば、打ち合わせなどにたまに和菓子などを手土産に持ってくる人がいると、新鮮で印象が残ります。

○頼まれて一週間二週間もそのままにしておくと、先方の予定が立ちません。引き受けてもらえると当てにしていたところで断られると、次の人に声をかけるタイミングを失ってしまいます。断るときほどできるだけ早く断らなければなりません。自分できめたタイムリミットまでどうしても決心がつかないときは断りましょう。

○秘訣を聞くと、昔のビジネス用の卓上日誌に友人や自分の大事な人の誕生日を書き込んでおいて毎週日曜日チェックするのだそうです。一冊そうしたメモリーブックを作っておくと、「今日は誰の日」とわかります。

○初対面で人を判断するときは、外見が九〇%とも言われますが、話し方も大きな比重を占めます。残念なことに話の中身は対人イメージにほとんど影響しないようです。簡単なことですが、ゆっくり話すだけで印象はかなり変わります。ゆっくり話すと落ち着いた安定感のある人だと思われるのです。

○断る時は結論だけ伝えるのではなく、どうしてそう言わねばならないのか、丁寧に理由や背景を説明しましょう。

○自分の仲間内で通用する言葉しか使えないのは恥ずかしいことです。

○お金やモノに振り回されないで自分のスタイルをもつには、利用するのか所有するのかを見分け、合理的に選択し、メリハリを利かせることです。

○株や投資信託、不動産への投資だけが投資ではありません。子どもをまともな社会人になるようにしっかり育てるのも投資です。自分の人生を豊かにしていくためには、友人や知人も大きな財産です。(中略)将来の人間関係にも投資しましょう。

○人は上ばかり見がちですが、下から厳しく見られていると覚悟しておきましょう。

○群れているうちに、自分自身で判断しなくなり、正しいことは何か、自分は本当は何をしようとしているのかに向き合わなくなるからです。集団のなかにいると、集団の団結が優先され、仲間意識を保つために個人の行動や目的が制限されます。

○一番品格のある会話は、自分ことを話したくてたまらない人(ほとんどすべての人)の話を聞くことです。

○コミュニケーション心理学でも、「ここだけの話だから」といった噂話のほうが、何も注意しない同じ話より早く伝わるといいます。直接聞けばどうということのない言葉でも、第三者から聞かされると嫌な気がしますが、ましてや批判的な言葉は心を傷つけます。友人をほめる言葉は本人のいないところで他人にどれだけ言ったもいいですが、批判的な言葉は絶対言わないと心にきめておきましょう。

○ありがたい、うれしいと思うことがあったら、それはすぐ表現しましょう。言葉に出し、態度に示し、精ういっぱいの笑顔で感謝の気持ちを伝えましょう。

○日本でも本業の世界で成功しているだけでなく、社会に役立つ活動をしているかどうかが重視される社会がくるでしょう。

○通信教育で資格を取ろうと決心して、始める人は多いのですが、最後までやりとおす人は一〇%もいないそうです。

○世の中にはやったほうがよいけれど、やらなくてもことの本質に関わらないことがたくさんあります。そうした重要ではない些事に時間を費やしているうちに、本当に大事なことをする時間がなくなってしまうことがないように、自分にとって何が重要か、ときどき生活時間を点検し見直しましょう。

○余力がないと新しい仕事はできません。仕事にふり回されている時は見えない全体の動きが見えます。

○優先順位の高いこと、重要なことからはじめて、あとは時間があったときに回すように仕分けすると、精神衛生はかなりよくなります。忙しがっている人のうちかなりの人は、重要でない仕事に時間を割き、重要なことをする時間がなくなって忙しがっているのです。

○人は人にひかれて集まってきます。

○重要なのは、予定を立てるときに楽観的な時間配分をしないことです。(中略)準備は余裕をもって整えましょう。前日の夜に五分間とって明日の予定を手帳で確認し、段取りをつけるだけでも効果があります。

○笑いはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)を活性化し免疫力を高めてくれるそうです。(中略)意識して人を笑わせ自分も笑いましょう。

○自分のしてほしいことを相手がしてほしいと思っているとはかぎりません。人の好みはさまざまだからです。でも自分が嫌だと思うことはたいてい人もしてほしくないと思っています。

○「雪山黄金となるもその渇を癒すに足らず」

○自分のお金をもっと困っている人のために使う、社会的に意味のある仕事を応援するために使うことができる人になりたいものです。それによりお金が生きてくると同時に、本人もより心穏やかに満ち足りた人生を送ることができます。

○個性を発揮するその前提となるのは基礎力です。(中略)人間としての基礎力とは何でしょうか。自分の行動や生き方の芯になる信念を持つことです。報酬を期待しないでなすべきことをなす、損をしても正しいことをする強さと言い換えてもいいでしょう。


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Postscript

女性の視点や考え方がいろいろな分野で注目されています。

「品格のある人間になる」ということを、女性の立場、目線で考えるどうなるのだろうかという点に興味をそそられて読んでみました。

男女を問わず、実践するとよさそうな行動や考え方が紹介されていたと思います。


閑話休題。

今朝、電車を待つホームに列に並んで缶コーヒーを飲んでいる女性がいました。

その女性は飲み終わった空き缶を近くの柱のところにおくと、そのまま電車に乗ってしまったのです。

「ありえない」とおもいつつも、注意できなかった自分も「品位のない人間」ですね(><)


2008年01月23日

(book memo) 説教するな。説得しろ!

Memo

○「説教」は情報発信者の目線で語ればいいが、「説得」は情報受信者の目線で語らなければならない。

○相手の発言にすぐ反応し、評価し、意見を言うと、相談した当人には逆にフラストレーションが溜まり、安心して自分の気持ちを吐露することができない。相手の気持ちや感情を的確にとらえて共感したとき、はじめて相談者に「わかってもらえた」という安心感が生じ、癒されていく。場合によっては、相手の口から発せられた自分の言葉に耳を傾けることにより、自分の気持ちを客観的に整理することができるのだ。

○「わたしはあなたに、いつでもドアは開けていますよ」というサインを送ることが重要だという。
「オープン・ザ・ドア・テクニック」

○人間は私利私欲の塊である。(中略)自分の利益がおかされるか、新たに自分の利益になるとわかったときに感情が動き、行動できるものだ。良い悪いの問題ではない。それが人間の心理というものだ。自分との共通項のないものは興味がわかない。興味が湧かないから耳を貸さない。耳を貸さないから動かないのだ。

○核心に迫ろう。ズバリ、学校に行って勉強するのは、子どものためというよりも、大人の世間体、ほ真のためだと言えまいか。

○説得は、タイミング、場所、説得者、説得する相手、内容に合った言い方を考えろ。

○困難な状況にあればあるほど、その中で芽生えはじめている肯定的側面を読み取ることが重要です。
  例)5分しかない → 5分もつかえる

○悪いことは悪いで否定しても、褒めて肯定する部分も残し、逃げ道を残してやることが大切です。

○物事にはなんでも二面性がある。にも拘らず、「これは絶対にこうすべきです」などという言い方をすれば、聞いている方はなにか言い負かされたような気がして逆に懐疑的になる。

○私を動かしたのは、汚く仕上がった花壇を味のある花壇と考える逆説的な発想であった。

○エジソンならこの「失敗」を、「成功しないひとつの道」と解釈する逆転の発想で人を動かすことができるだろう。

○”やってだめならやめればいい”と。みんなやめるという選択肢を忘れている。やめられるという選択肢を持てば、いつでも動けるんです。行動の伴わない議論は時間の無駄。答えは探して見つけるもの。

○世の中に新しい市場ができる背景には、往々にして一人の強烈な個性のある人間が存在し、周囲がその一人に追従するという図式がある。

○抽象論やデータを並べるだけならだれでも言える。抽象を具体化するところに説得者の優しさがある。そして、その優しさに人が集まり、多数の意見となる。

○話が面白い人間の言葉には臭いがあり、音があり、絵が見える。話が面白いと記憶に残る。記憶に残ったものは行動に影響を及ぼす。これが「説得」だ。

○米国のジャーナリズムに、「そのことをいかに知っているかよりも、いかに語れるかの方が大切だ」ということがある

○心理テスト
「あなたが無人島にいったとします。そこでは、最低限の衣食住は賄われています。そこに五つだけ持っていけるものがあるとすると、あなたは何を持っていきますか。人間でもかまいません」

○自分というものを端的に表すコピーがあれば、自分の売り方が見えてくる。ありきたりの言葉ではなく、抽象的な自己イメージを一度、具体化してみるのもよいかもしれない。

○「キスというのは”Keep It Simple Stupid!”の教えの頭文字をとったもので、”メッセージは常に簡潔に”という意味だよ」
  ref.) KISS principle

○説得の方程式をキーワードで。

「傾聴」
「目線」
「讃辞」
「逆説」
「客観」
「描写」
「言葉」
「順序」
「簡潔」
「信頼」


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Postscript

「説得」の基本は、相手の立場に立って意見なり依頼を伝えるということでしょうか。

相手の立場に立ってというのが、言うほど簡単ではないですよね。

しいて言えば、相手がメリットを真剣に考える、相手が興味を持てる工夫をする、自分が嫌だと感じることはしない、かな?


同じことを相手に伝えようとしても伝え方次第では、相手に180度違った内容のように解釈されてしまうことがあると思います。

どうすれば自分の思いが伝わるか、どうすれば誤解なく伝えることができるのか、それらを考え、整理するために参考になると思いました。

相手が好む伝え方を「説得」、嫌がる伝え方を「説教」として読んでみると良いかもしれません。

2008年01月17日

(book memo) 上達の法則 効率のよい努力を科学する

Memo

○能力主義の時代と言われる。そのような時代に要求されるのは、個々の狭い能力を個別に身につけていることだけではなく、上達という現象を自己の経験として深く知っていることからもたらされる本当の意味での心理的余裕であると確信している。

○あたりまえのことだが、上達したいと思ったら、まず始めることである。「どうやったら上達するか」をはじめから考えすぎていたら、いつになっても着手できない。やり方が分からないという人は、じつは、やり方がわからないのではなく、それで上達したいという気持ちがまだ高まっていない人である。

○学習の後、忘却が生じるが、忘却は徐々に生じるわけではないことが分かっている。忘却は、学習から二十四時間後、七十二時間後、そして、六~七日後に大きく生じるのである。(中略)復習は、それぞれの忘却直前の二十四時間後、七十二時間後、一週間後に行うのが効率的なのである。

○上級者の記憶事象の絶対量が多いのは、記憶のためのコードがたくさんあり、多くの事象が小領域で記憶できるからである。

○上級者は自分の記憶事象のなかから、そのときに必要なものを無駄なく、素早く思い出す能力も高い。これもこのコード化の能力差に大きくよっている。(中略)検索の正確さと速さは、事象がうまくコード化されているほど、そして、それらのコードの配列が整然としているほど、高いのである。

○1チャンクに入る容量が大きくなるのは、それぞれの技能に関するコードが整い、かつ、そのことによって、有意味処理できる容量が大きくなるからなのである。

○上級者のほうが中級者より多くのコードを持ち、多くの事象をコード化し、認知している。そのため、上級者のほうが多くの情報を引き出しているので、心理的飽和が起こりにくく、退屈しにくいのである。

○技能のコードとコードシステムが頭のなかで整備されているので、見ただけで要諦を見抜き、記憶する能力が高まるからである。そのようになってくると、自分より総合的には劣る人の技能を見ても、部分的にすぐれたところ見抜き、それを取り入れることができるようになってくる。

○よい作品やプレーによってコードシステムが形成されていると、よくないものを見たときに、「記述しにくい」という感じが起こるようになる。悪いものが直観でわかるということは、悪いものを見たときに「記述に用いるべきコードがない」という空虚感がお起こるということである。その状態を作ることが、後々の上達にとって有意義なのである。

○しばしば、まったく種類の異なることをすることによって、心理的飽和から回復するものである。

○「後退していなければ前進している」という呪文である。プラトーによるスランプは何年間にも達することがある。その間、焦り続けていると、むしろ、やる気を失ったり、スキーマの不要な変更などをして、技量の後退を招いてしまうこともある。したがって、「少なくとも維持する程度の努力はしているのに、見掛け上、能力が前進しない」という焦りに囚われそうなったときは、「後退していなければ前進している!」と自らに言い聞かせることが必要なのである。

○上達を極める10のステップ
  ①反復練習をする
  ②評論を読む
  ③感情移入をする
  ④大量の暗記暗唱をする
  ⑤マラソン的な鍛錬をする
  ⑥少し高い買い物をする
  ⑦独自の訓練法を考える
  ⑧特殊な訓練法を着想するプロセス
  ⑨独自の訓練から基本訓練に立ち返る
  ⑩なにもしない時期を活かす


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Postscript

記憶システムと心理学を基に、上達の法則を解説した本です。

一般には曖昧な、あるいは体系づけるのが難しそうな「上達の法則」を、科学的な観点から理論的に説明しています。

これまで経験と比較して自分の上達法を検証したり、新たな上達をみつけて試してみるといったことに役立ちそうです。


どんどん進まないとすぐにおいていかれるという気がしてしまう今日この頃、「後退していなければ前進している」という呪文は、心の健康に役立ちそうです(笑)

この呪文に甘えてばかりいてはいけませんけどね。

2008年01月11日

(book memo) 企画力! ビジネス・プロデューサーになる50の方法

Memo

○有能なプロジェクト・リーダーの特徴
  「現場主義であること」
  「スタッフに感動を与えていること」
  「スタッフを引きつける強い言葉を持っていること」

○二一世紀は「場」を商品とする時代になると私は考えている。

○日本の教育に足りないのは、この「なんでなんだろう?・・・・・Why?」という問題意識なのである。

○「同志達」はなぜ、その時、「夢の話」に魅せられてしまったのか。私は、その話に「自分の役割」が見えてきたからに違いないと思っている。そのビジョンは「自分の専門を必要としている」と感じさせる具体性を持っていた。自分が自分らしく生きる「場」がそこにあると感じさせたのである。

○「変わる世界」、そのシーンをいかに鮮明に具体的に語れるかどうかが、人を動かすポイントになる。

○まったく新しいことをしようという時、少し乱暴な言い方をするならば、予算ゼロは必要な要素と言えるのかもしれない。なぜなら、常識を超えるところに新しい発見や考え方が待っているからである。

○拘束条件を「しばり」として簡単に退けてはならない。その「しばり」こそ、特色のある創造物のエネルギーを生み出すものだからである。

○ビジネス・プロデューサーに成長するためには、プレゼンテーションなどの「基礎能力」、センスと呼ばれる「感覚能力」、そして、プロジェクトを成し遂げていくための「チームワーク」が必要である。

○ビジネス・プロデューサーに求められる人柄
  1.公平である
  2.平等である
  3.信頼感がある
  4.楽天的である
  5.ほめ上手である

○楽しさを痛感している人ならば、「仲間に楽しさを分け与えたい」と心の底から思えるはずだ。ビジネス・プロデューサーとはスタッフを「使う」存在ではなく、スタッフに「与える」存在なのである。

○「企業とは何であるか」という厳しい問いかけがある。企業とは、単に利益を追求する団体であるのではなく、社会貢献をし、人々に幸福をもたらす団体である

○「何であるか」という意味付けがあって「何をすべきか」という理念が生まれる。それを前提にして「何ができるか」を考える。このように三つに視点からものごを考えることで、バランスの取れた思考が展開する。

○「この商品を手に取った人はどんな風にして楽しむだろう?」と想像するところから、「こんな風に楽しんでもらいたい」という願いが生まれ、やがては「こんな風に楽しんでくれるに違いない」という確信を得る。このプロセスを経てこそ、信念を持ってプロジェクトを邁進していくことができるのではないだろうか?

○ビジネスが進んでいく一般的なプロセス
  発見・発掘する
  実際に作成する
  売り出す
  展開する
  維持・発展させる
  終息させる

○調査は事前調査、本調査、検証調査の三種類がある。
  事前調査では、「得たい情報を得るための手段としてどんな方法があるか、
  あるいはどんな情報ソースがあるか」を調べる。
  本調査では、目的の情報を調査する。
  検証調査により、手に入れた情報が正しいかどうか、別の角度から情報を収集して検証する。

○センスの良さは企業社会、チーム共創の場においては、分かりやすい説得力とセットになっていることを肝に銘じてほしい。

○企画書にはスタッフの心を動かす「狙い」がなければならない。(中略)スタッフが「それなら是非実現してみたい」と思うような独創的で魅力的な狙いを掲げることが、スタッフのモチベーションを最大に高め、社内外の交渉を進めやすくしてくれる。

○スタッフ選びの際にもっとも注意すべきことは「協調性と競争性を併せ持つチームを作り上げる」ということである。

○3つの議論スタイル
  A.アイディアを広げる議論・・・ブレインストーミング
  B.アイディアをまとめる議論・・・アイディアを現実にフィットさせる
  C.アイディアを形にする議論・・・アイディアを具体的に展開していく際の明確なシステム、プロセス、
                     ネーミング、キャッチフレーズを作っていく議論

○次のような効果的な会議の方法を提案したい
  1.時間は必ず一回一時間に限定する
  2.メンバーには、必ず会議の前に資料を読んでおいてもらう
  3.いきなり本論に入る
  4.四五分間の広げる議論の後、十五分間のまとめの議論を行う

○ビジネス・プロデューザーを目指すあなたなら、このように演繹的なスタイルを貫き、明確な根拠をもってプロジェクトを成功に導いていかねばならないのである。

○プランにリアリティを与えていくことが、スタッフの情熱を最大限に喚起してくれるのである。

○「人と即興劇を演じながら、その人を生かしていく」ことの素晴らしさ

○「スタッフのやりたことをやれる場所」をあらかじめ用意してしまうというやり方はきわめて創造的な方法である。

○どうしてもダメなスタッフがいた場合、やはり、排除する「勇気」が必要となる。

○必ずしも「センス=個性」ではないということも知っておいてほしい。独りよがりな個性よりは万人受けするセンスの良さのほうが、マスレベルの商品を開発していくうえでは大切な場合が多いということである。

○産業の流れは「モノによって創り出されるイメージ、ライフスタイル、場などを提供する」という時代に入ってきているのである。

○「何ができるか」のみに大きく傾いてしまった世界をもう一度、共創社会に創り変えるために、ビジネス・プロデューサーは平台に立ち続けなければならない。

○古来、人類は農耕を発明することにより、ひとつの土地に定着するようになった。そして、その土地に富を蓄えるようになった。その行為は本来、リスクを回避し、生きていることを楽しむ手段だったに違いない。しかし、富を蓄える行為はいつしか手段から目的に変化し、「空間優先主義」に行き着いたのである。

○ビジネス・プロデューサーが実践している、「場」や「体験」や「ライフスタイル」などに価値を置いたビジネスは、いままでの物欲に価値を置いた精神文化からの解放を提唱しているのではないでしょうか。

Source


Postscript

自分プロジェクトのプロデューサーから始めよう。

自分とは「何であるか」、「何をすべきか」、「何ができるか」について考え、明確にしておきたいと思いました。

このことはとりもなおさず、自分のビジョンをつくることにつながりますね。

そのうえで、誰もが幸せを感じて、責任感をもって仕事のできるチーム(場)を実現すべく精進あるのみ。


商品を作る場合でも、チームを作る場合でも、共通に「場」を創造することがポイントのようです。

2008年01月08日

(book memo)
小さなことだけど大きな差がつく選ばれ続ける人の仕事術

Memo

○どうすれば、100点になるかは、相手や場面によっても違ってきます。どんな相手・場面にも100点満点で応えられる―それが選ばれ続ける「一流」の条件です。

○慣れるのではなく、進歩・進化することが大事。進化しているということは、つねに新しい経験をしているということです。その緊張感が、さらに進化を後押ししてくれます。

○みんなに選ばれたい人は、誰からも選ばれません。(中略)自分の強み、相手のためにできること、他にはないもの。そこを伝えて、まずは、大事な”一人”に選ばれることを目指しましょう。そこできちんと成果を上げ、評価されれば、他の人からも選ばれます。

○「売りを絞り込んでしまうと、選ばれるチャンスが減る」と思っている人もいますが、実際は逆です。「何でもやります!」は、「特に売りがありません・・・」と同じ。売りがなければ選んではもらえません。

○「すべて完璧に揃えてから」と思うと、いつまでたっても最初の一歩を踏み出せません。そうこうしているうちに、多くの人は”旬”を逃してしまっている気がします。

○「相手が求めているもの」を、相手にとってベストなタイミングで渡してあげること。ニーズの変化を敏感に読み取り、それに応えられるようベストをつくすことが大切です。

○完璧にこだわってしまうのは失敗が怖いから、あるいは自分に自信がないから。「一流」の人は、ちゃんと身の丈を知っています。

○褒めるとは、自分がもらえるものを探す行為です。自分も真似したい、取り入れたいと思う部分をほめているので、相手も「正しく評価してもらえた」と感じます。

○目の前の相手、目の前にある自分の仕事だけでなく、相手の目線で「次の人」「次の作業」を考えることが大切です。

○電車でたまたま乗り合わせた人、レストランで隣の席に座った人。どこにいても、誰からでも学べます。

○「愚痴らない」は、愚痴で終わらせないということ。やりたい仕事の阻害要因はあります。(中略)どうすれば阻害要因を解消できるかを考える。阻害要因は、チャンスをつかむカギを握っています。

○「妬まない」は、あるがままの自分を尊重するということ。(中略)自分をちゃんと尊重できていれば、相手のこともちゃんと尊重できる。

○「欲張らず」は、優先順位をつけるということです。(中略)「自分」にとっての「今」の優先順位をはっきりさせることが大切です。

○自分もちゃんと認めてもらえるから、相手のことも「キミはここがすごい」と素直に褒められる。これは、とても大切なことです。(中略)「一流」へのトビラを開くキーワードは、「相互尊重」です。

○人と比べて”上下”を気にする必要はありませんが、人との”違い”はきちんと認識することが大切です。相手を認め、違いを受け止め、(中略)学ぶところは学びましょう。

○「自分にあって、相手にないもの」をきちんと渡すことが、選ばれるカギ。

○言い訳も、自分のためにではなく、相手のためにすべきです。
  「すみません。時間がなくて、今日は手書きの資料しかないんですけど・・・」ではなく、
  「最新のデータです。何とかお見せしたいと思って、急いで手書きで用意しました」。

○「○○に役立つ企画をお持ちしました」と、相手目線で具体的に伝えることが大切です。

○考え・感情はセットで伝えることが大切です。


○自分が話したいことで頭がいっぱいだと、人の言葉は耳に入ってこないもの。自分の伝えたいことはいったんリセットして、本気で相手の話に耳を傾けましょう。(中略)話を聞いてもらいたいなら、まずは真剣に聞くこと。

○「言わなくてもわかる」「わかってくれる」なんて甘えは禁物。ちゃんと声に出して言わなければ、伝わりません。

○オープニングも大切ですが、それ以上に大切なのがエンディング。1時間の商談がビジネスにつながる人と「いい人だったね」と言われて終わる人の差はココにあります。

○Customer is first. 自分の伝えたいことより、まず、相手が何を求めているかを考える。

○Customer is right. ニーズを整理して。相手にとっての政界を提案する。

○Customer is indivisual. 先入観や思い込みを捨てて、目の前の相手の話を真摯に聞く。

○お客様を定義する”自分だけのキーワード”を持つことも大事です。(中略)お客様をどういう存在だと定義すれば本気で大事にできるか、ベストを尽くすことができるか―を考えて、決めてください。

○価値の決定権は、お客様にあります。本気の相手目線で、相手に「選ばない」という選択肢を渡す勇気をもちましょう。

○断られたとき、「NO」と言われた時こそチャンスです。「NO」の理由、「YES」をもらうための条件をしっかりつかんで、次につながる”すがすがしい別れ方”をしましょう。

○お客様の本心がつかめないのは、自分の聞きたい言葉だけ拾っているから。相手の話は、意識してニュートラルに聞きましょう。相手の目線、表情、しぐさ。しっかり観察しながら”五感”で聞きましょう。


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Postscript

終章に”「一流」を目指すための52のヒント”というのがあります。

「一流」になるためのスキルや考え方がまとまっています。

一つ一つ実践することで、「一流」への階段を上っていきたいです。

ただこの階段には、終わりがないと思います。

まずは、52段上って、そのあとに自分で階段をつくっていけるようになりたいですね。


自分の身の丈を知ることが始めてみます。

私が与えられるものってなんだろうか・・・???

2008年01月04日

(book memo) MBA式「無駄な仕事」をしない技術

Memo

○多くの経験を通してわかってきたのは、仕事は一生懸命やっていても、必ず無駄が発生するということです。

○仕事4分割法
  ①「自分を成長させてくれる可能性が高く、実績になりやすいもの」
  ②「すぐに実績につながるものではないが、自分を成長させてくれる可能性が高いもの」
  ③「実績にはつながりやすいが、自分を成長させてくれる可能は低いもの」
  ④実績にはほとんどつながらず、自分を成長させてくれる可能性も低いもの」
(中略)
無駄な仕事はなるべく避けて、可能な限り③の仕事を②に変えていく努力をしていけば、やがて実績も成長も同時に得られ、あなたの評価も上がって、必然的に①の仕事が増えていくものです。

○「収穫逓減の法則」
  時間や資源をどんどんつぎ込んでいっても、ある一定量を超えると生産性は徐々に下がっていくということです。(中略)人や資金、そしてもちろん時間をどんどん使ったからといって、その分だけ結果がついてくるわけではないということです。

○1日を午前、午後に分けてスケジュールするように習慣づけておきましょう。たとえば外回りを午前中に集中させ、企画書作成など社内でやるものをごごにするといった具合に。そうすれば「20-80の法則」と「収穫逓減の法則」がうまく働いて、1日で2日分の成果を上げることも可能になるのです。

○1日のうち午前中の2時間、午後の2時間を有効に使いましょう。ダラダラと8時間働くよりも、はるかに成果がついてくるようになるはずです。

○「1日仕事」は絶対しない。

○通勤途中や仕事の合間にある5分くらいの隙間時間は、数時間後や数日後にする予定の「未来の仕事」を先取りするために使えるということです。

○会議に出る前や仕事相手と会う前、また同僚や部下と打ち合わせする前に、話すべきポイントをまとめておくだけで、ずいぶん時間は節約できます。これこそまさに、未来の先取りです。

○スケジュールは30分単位で組むこと、つまり、少し余裕を持って時間を見ておくことがミソなのです。本来20分で終わる作業であれば、30分確保、40で終わる作業であれば60分確保しておく、といった具合に大雑把にいれるのです。少し早めに終われば、お茶を飲んでゆっくりしたり、社内をウロウロしては情報収集をしたりします。あるいは、その時間を隙間時間にあてて「未来の仕事を先取り」したりもします。

○人間とは悲しいもので、なにも予定をたてないと、何事もなんとなくズルズルと先延ばししてしまうものです。だったら、事前になんでもスケジュールに入れておくという習慣を持つことで仕事のメリハリがつくのです。

○「管理」型のスケジュールから「確保」型のスケジュールへ。

○「自分が好きで、なおかつ重要な仕事」をできるだけ早い時期に手をつけるようにしています。理由はとてもシンプルです。はじめに好きな仕事をやれば調子が出てくるし、疲れにくいうえ、集中もできて早く終わらせられるからです。

○問題解決の道筋が見えてきたら、次は現場感を持った人の発想やパワーを活用して、そこから真のブレークスルーを実現していこうという考えです。

○机で「考え」、現場で「感じる」。

○「なぜ」「だからどうする」というツッコミの言葉をつねに頭に置きながら、必要な情報をピックアップしていけばいいのです。

○アイディアマンはみな、「書いて」「考える」。

○1分でわかる考え抜かれた資料のほうがよっぽど効果的。

○プレゼンの基本は”一対一”と心得よ。

○できる人間は”議論”はしても”批難”はしない。

○サンクコスト
  もはやどうにもならない過去の失敗という意味です。どうにもならないのであれば、
  いまさら考えても仕方がないのです。腹を立てたり後悔したりしても、その失敗は
  取り戻せないのです。であれば、そんな失敗はキレイさっぱり忘れて、いま、何をすべきかを
  考えるべきなのです。

○「サンクコスト発想」に必要な4つのステップ
  ①まずは失敗したことを忘れる
  ②未来に目を向けて、いまなにができるか考える
  ③すぐにアクションを起こす
  ④成功したあとにはじめて失敗を反省する

○人として、ビジネスマンとして、決して捨ててはならないもの。それは、人との結びつき、成長したいと思うギラギラした気持ち、そして生きる楽しさを与えてくれる夢。この3つです。


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Postscript

隙間時間の使い方、スケジュールの立て方、仕事の選び方など、時間を有効に使うための具体策が紹介されていて興味深い内容でした。

文章も簡潔にまとまっていて、少ない時間で要点をだけをなぞっておきたい方には、お勧めかもしれません。


どんな不利な状況にいたとしても、その状況を自分にとって有利な状況に作り変えてしまう、そんな力強さがほしいと思います。


完全に個人的趣味なんですが、スキー場巡りをして、スキー場ポータルサイトでも作ってみようかしらと思ったり、思わなかったり・・・この季節になると現れる病気でしょうか(笑)

さて、どんな特色をだしましょうかねぇ。

2008年01月03日

(book memo) 頭がいい人、悪い人の<言い訳>術

Memo

○ビジネスの場で、言い訳がましいのは、本人としては謙虚さを示しているのかもしれないが、弁解じみていて、周囲に不愉快な思いを与えるものだ。

○状況がはっきりわかる前に、楽観的な見通しを示すべきではない。わからないなら、わからないとはっきり言うべきだ。そして、わかっている限りで、むしろ悲観的な予測のほうを語っておくべきだ。

○言い訳は必要だ。上手に言い訳しなければいけない。だが、長い言い訳というのは、すでにそれだけで、言い訳として不合格だ。短くまとめて話す必要がある。同じことをくどくど繰り返すのは、人間性まで疑われてしまう恐れがある。

○本来、自分はもっと優れた人間だと考えるのは大事なことだと、私は思う。それがあるからこそ、プライドを持ち、向上心を持つことができる。だからと言って、過去の自分に対しての言い訳をするべきではない。それは単に、逃げ口上でしかない。今の自分の境遇に不満であれば、それを改善するように努力するべきなのだ。

○毎日の営みのなかで、自分というものがつくられていく。だから、自分を探すなど、愚かこの上ないことだ。そんな暇があるのなら、仕事や恋愛や趣味などに自ら積極的に飛び込んでいって、日々の作業をし、毎日悩んだり考えたりしながら、行動していくべきなのだ。

○実力があったのに、ついケアレスミスをしてしまったわけではない。実力がある人はそのようなミスはしない。ケアレスミスをするということは、まさしく実力がないということだ。

○人のせいにするのは、自分の未熟さを示すものだということをしっかりと自覚するべきだ。自分で責任をとれない人間には、仕事をする資格はない。責任をとるということは、失敗したら自分のせいであることを認めることだ。

○上司に反論する場合は、「たしかに・・・・・しかし」というパターンを使うことを勧める。「たしかに、課長のおっしゃるとおりです」と言って、まず譲歩する。上司の意見を評価していることをとりあえず示しておくのだ。その後で、「しかし」と続け、たとえそうであったとしても、上司の言うとおりにすると、うまくいかないことをはっきりと示す。

○上司がそのように悲観的で自信がないのでは、部下は困ってしまう。自信を持って指示を出し。失敗したら責任をとるのが、上司の態度だ。部下に対して下手に出てくれても、部下としては少しもうれしくない。

○上司がだらしないのは、やはり部下の責任でもある。部下が補佐をし、部下を信頼させ、その上で行動していれば、それほどの失敗も起こらないし、起こっても何とかなるものだ。

○主導権を相手に握られるのは、ビジネスパーソンとしてはできるだけ避けたいところだ。しがたって、そのような弱みを見せることは、愚かと言わざるを得ない。あわてて謝罪するよりも、じっくりと検証し、対策を考えた後で、謝罪すべきである。何でもかんでも、すぐに謝罪するのが誠実だと思ってしまうのは軽率と言えるだろう。

○不祥事を起こした企業の関係者などを、あまりいじめるべきではないと考えている。さらし者にして、正義の味方を装った報道陣が、声を荒立たせていじめるといのは、あまり建設的ではない。それよりも、冷静に問題点を探り、状況を把握するのが、この種の会見の意味なのだ。むしろ、この種の会見は、お詫びをさせることよりも、誰に責任があるのか、そのような状況であったのかという事実関係を確認するための場にするべきだ。(強く同意できる意見、報道人がイジメを行っているだけに見える会見が多々ある。)

○冷静になるためには、相手の立場を理解することが必要だ。そのためには、「たしかに言いたいことはわかる」という言葉を使うようにする。そう口にすることで、必然的に、相手の立場で考えようとするからだ。その上で自分の意見を言う。


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Postscript

言い訳を全くしないのも誠意がないように感じられる。

いかにもという言い訳もまた、誠意がないように見える。

ビジネスでは、ただ謝るだけが、適切な言い訳とは限らない。

適切(建設的な)言い訳というのは、大切なコミュニケーション技術というわけですね。


今日、東京に戻ってきました。

戻ってくる前に、「レイトン教授と悪魔の箱」を何とか攻略しました(^^V。

解ききれてないナゾや、追加のナゾが残っているので、完全クリアとまではいきませんでした。

次の作品も開発中みたいなので、また、はまってしまうかも・・・(笑)


明日から、いろいろ活動開始です。

2007年12月29日

(book memo) 会議革命

Memo

○残業を減らす具体案といったときには、自分の仕事の効率化を考えがちですが、この案の場合は、仕事が長引く原因を探り続け、上司の判断の遅さに行き着いたわけです。上司が決定しなければ動けない、そのために仕事が遅れていくということです。

○一人では辿りつけない脳の活性度にまで、会議にさんかすることによって至ることができる。こうした会議のスタイルを日本の人々みんなが技として、習慣として身につけるようにしたい。

○アイディアを否定するために論理力をつかうのではなくて、そのアイディアよりよりよいアイディアを低移出することによって、自分が否定したいと思っているアイディアを乗り越えていく。それならば正当な勝負になっていると思います。

○「ネガティブなことを言う前にアイディアを出せ」これを会議の合言葉にしたいと思います。

○事前のテーマの絞り込みこそが会議リーダーの大事な仕事です。

○実現に対して効果のある具体案をチームとして創り上げていくという意識をつくること。

○インスパイアされやすい条件をあらかじめ整えるほうがいい。それが会議リーダーの責任でもあります。

○男性と女性というのは、お互いにとって重要なインスパイア・アイテムです。

○モードチェンジ、ギアチェンジというものを、いろいろな仕方で身体を通して行う。この技術は場の空気を変えていくために非常に重要です。

○歩く、座る、あぐらをかく、体操をする、アイコンタクトをするなどの身体の動きをインスパイア・アイテムとして、気分と脳のモードチェンジに使うわけです。

○自分の暗黙知と付き合うだけでなく、人の暗黙知、あるいは身体知というものと付き合う。自分の言語化能力で他者の暗黙知を表に出してあげる。

○相手の暗黙知を自分の言語的な知と交差させる。これが対話の一番クリエイティブなスタイルです。それはライブで身体をもつもの同士が向き合うことではじめてできることです。

○いろいろ議論したとしても、何も決めずに終わってしまえば、結局無に帰するわけです。そのときは盛り上がっているようでも、結局形にはなりません。形にするところまでやらなければいけないのです。そのためにも、話し合うときは必ずホワイトボードに書く。

○自分のアイディアを積極的にだれもがホワイトボードに書き込んでいくようにすれば、どんどん動きがでてきます。

○人ではなくアイディアの質そのものへ意識を向かわせる。これがホワイトボードの効用です。

○「会議はスポーツである」ととらえています。

○会議への参加資格というものを、サッカーの日本代表のように高めに設定する。

○会議のプロに求められるのは、いま何を決めなければいけないのかをつねに意識していること。

○一人の時間とグループの時間と全体の時間を組み合わせること。これが、会議運営のコツです。全体の時間のようでいてそのじつ、延々と一人きりのよどんだ時間をながく続けさせてしまっている会議にしてはいけません。

○名前のない意見、顔のない意見では、対話を成立させるのが難しくなります。全員の顔が見える配置で座る。

○他の人の忘れ去られた意見を名前付きで引用してあげましょう。

○日本の会議をダメにした元凶もでる”宮中御前会議”
  すでにある程度上層部で決定している事項を会議で確認するための形式で、その主な役割は
  責任の分散にある。会議という一見民主主義的な手続きを一度経ることで、だれが決定したか
  分からなくなる。
  (責任逃れのための手段、とてもいやな会議ですね)

○二人で「直角二等辺三角形」をつくる

○対角線の数は意識の数です。アイコンタクトができる配置であることが意識の対角線が張られる条件です。

○決めるべきことをはっきりと一枚の紙に記入します。

○資料ではなく、会議で決定する事項の選択肢をシート化したもの。ある案をやるかやらないか、ということを議論する場合などにとりわけ有効。

○会議の成果を決めるのはテーマの設定の仕方であり、それを促進する現物が会議シートです。その会議シートをめぐって討議すれば、具体的な案が出てこざるをえない、そうゆう会議しシートをつくってみんなに配るというのが会議リーダーの責任です。

○自己表現できれば、その分ストレスが減るものです。

○マッピングコミュニケーションの留意事項
  ①「会議の目的は結論をだすこと」を念頭に!
  ②何かを決めて終えるようにする。後戻りしない。
  ③出てきたアイディアが実現可能かどうか、は考えない。
  ④相手の考えを否定しない。
  ⑤ひたすらアイディアを出す。
  ⑥相手の思考をなぞるようにアイディアを出す。
  ⑦カオスをつくるように、書きなぐる。
  ⑧B4用紙全体をつかうようにする。
  ⑨真中から書き始める。
  ⑩時間内にアイディアを出し切る。

○話あっている当の問題に対する意識を共有し、ともに戦うという協同意識を分かち合うこと。


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Postscript

一枚の紙の上で、お互いのアイディアを練り合わせる作業によって、自分だけでは思いつかなかったようなアイディアが出てくるというマッピングコミュニケーション。

試す価値ありとみました。


やってみよう。

だれか、実験に付き合ってください(笑)

2007年12月23日

年に一度のビックチャンスは・・・ 『LOVE理論』

LOVE理論』には、水野愛也氏が長年の研究と試行錯誤の末に考案した「LOVE理論」(ネタ?)の数々が、これでもかという勢いで紹介されています(笑)。


世の中にはびこる間違った?恋愛を「アホかと。」の一言で一刀両断。

独自の理論を、独特(毒特?)の論調で、展開していきます。

この論調には、中毒症状が現れるかもしれませんね。

中毒症状が現れると、読み終わるまで本が手放せません。

実際、本が到着後に一気に読み切ってしまいました。


「LOVE理論」のいくつかをご紹介。

  • うわっつらKINDNESS理論
      女性の考える「優しさ」とは・・・
  • 綱吉理論
      コミュニケーションの天才である、犬と猫を師匠として・・・
  • 武士の一文理論
      ファーストメールで・・・
  • 逆に理論
      「逆に」という言葉のもつ魔法は・・・
  • タモ理論
      「ま、立ち話もなんですから」
  • 戦場のメリークリスマス理論(袋とじ)
      ・・・

内容を引用する勇気がなくてすいません(><)。

年に一度のビックチャンスも紹介されています。


「LOVE理論」のご利用は、自己責任で(笑)


YouTubeでも、「LOVE理論」の一端を見ることができるみたいです。

・「スパルタ恋愛塾~ソフト編~」 うわっつらKINDNESS理論


・「スパルタ恋愛塾~ソフト編~」 猫理論


Postscript

LOVE理論』は、「百式企画塾」のプレゼントでいただきました。

ありがとうございました。

2007年12月21日

(book memo) さっさとやれば何でもかなう!

Memo

○仕事には必ず締切(ゴール)がつきものだ。いくら成果を上げても、締切に間に合わない仕事にはまったく価値はない。

○「運勢っていう言葉があるけど、これは勢いを運ぶってことなんだよ。返事にしても、勢いのいい返事をする。勢いよくスピードをつけてバンバンやる。そうすると、運勢が良くなるんだよ」

○「検討中」の用件を放っておいたら、溜まりすぎて収拾がつかなくなってしまうから、即断即決でやるか、やらないか、やるならどうするかを次々に処理する。

○「仕事はダンドリ八分で決まる」と言われるが、ダンドリとは「頭(出たとこ勝負)」ではなく、「お尻(ゴール)」から計算することなのだ。

○朝残業は始業時間までというタイムリミットがあるから、その時までに必死に終わらせようとする。これが大切だ。

○仕事の速い人は、「できること」「できないこと」をいち早く分別する。そして、「できること」のみに専心し、「できないこと」はできる人に任せようとする。このほうが仕事の効率は上がるし、出来具合もずっといいに決まっているではないか。

○「TO DO LIST」に今日すべきこと、今週すべきこと、今月すべきことを、すべてリストアップする。そして、このリストに優先順位に沿ってナンバリングを振るのだ。あとは、このナンバリング順にどんどんこなす。

○整理とは「捨てること」であり、整頓とは「必要なものをさっと取り出せる状態に置いておくこと」である。

○五分でもすき時間ができたら、これをしようというリストを抱えておきたい。

○同じような仕事は一塊にしてしまう。これが時間をうまく使うコツだ。

○あくまでも「重要な仕事」が大事なのであって、「緊急の仕事」は「分身の術」を使う。自分が途中まで描き上げていた絵であろうと、「ここから先は頼みます」とほかの人にリレーするのだ。組織で仕事をするということは、そういうことだ。

○報告
  ①まず口頭で結論を先に述べてもらいたい。
  ②その理由を整理してコンパクトに説明してもらいたい。
  ③参考資料、必要なデータを一覧にしてほしい。

○文書による報告
  ①結論は一行。
  ②理由の説明は三行。
  ③必要とあれば、データ・資料を添付すること。

○顧客の分類
  ①ABC理論にしたがって顧客を選別する。
  ②選別したら、そこに人員、予算を投入する。
  ③Aランク(上位一割)の顧客は営業マンに毎日、訪問させる。
  ④Bランク(次の上位三割)の顧客は営業マンに週一回、訪問させる。
  ⑤Cランク(それ以外の六割)の顧客は見切る。つまり、訪問どころか、営業マンを近づけない。

○同じ仕事を、同じスタッフで、同じスケジュールでこなしたにもかかわらず、予定より早いか遅いかで評価は天と地ほどの違いになる。ポイントはスケジュールの見積もりの甘さにある、早くできれば相手は喜ぶが、それが自分のクビを絞めることになっては、逆効果。ならば、長く見積もって、早めに仕上げる。このほうが、あとになって喜ばれる。もちろん、高く評価される。

○営業マンはつまるところ、「えこひいき」してもらう仕事だ。ほかの人と同じことをしていては勝負に勝てない。礼状一つで頭ひとつ抜きん出ることができるのなら、やってみて損はない。

○人間といのは不思議なもので、教えることが大好き。聞かれれば、親切に答えてしまう。

○「できない」と伝えるのではなく、「これならばできる」と逆提案するわけだ。提案を受け入れるかどうかは、顧客の仕事。

○真似するために大切なこと
  ①じっと観察する。
  ②見様見真似で同じことをする。
  ③すっかりコピーしたら、自分の持ち味をつけ加えてみる。

○生産性の低い会議をまともなものに変えるコツは次の通り。
  ①会議のテーマごとに出席メンバーを事前にピックアップしておく。
  ②資料は事前に配布しておく。
  ③全員揃うまで待つという悪習をやめる。
  ④「少し短いかな」という時間設定をする。
  ⑤終わればすぐに解散する。
  ⑥何より大切なポイントは、必ず結論を出すということ。

○自分の仕事を黙々とこなしながら、周囲の人間がどんな仕事をしているか、少し気を配る、目を配る、心を配るだけで自分の仕事とどう関わっていくか、予測をつけることができるのだ。「こうすれば、こうなる」というダンドリが読める。

○ダンドリをスムーズに進めるために大切なこと
  ①ゴールを設定する。
  ②バックキャスティング(ゴールから逆算して、いま、何をすべきかを書き込む。)
  ③何をすべきか列挙する。

○手帳をもっと仕事や自己実現のダンドリツールとして使いこなすためには、次の五つのリストを書き込んでおいたほうがいい。
  ①「To Do List」 すべきリスト
  ②「To Be List」 こうしたい、こんな状況にしたいというリスト
  ③「To Have List」 何が必要なのか、というリスト

○顧客の内容を色でグルーピング

○仕事が早い人は自分だけが分かっていても仕事は動かないことをよく知っている。みながある程度、理解できていないと、しょせん、仕事はどこかでストップしてしまうからだ。

○アポを取るうえで最強の方法は、「紹介」である。

○「なぜ、仕事が速い人より、遅い人の方が給料が多いのか?」(残業代のことである)

○三点提案すること。二点だと、あれかこれしかないから簡単に選べる。だが、「ほかにないの?」と言われる確率はグッと高くなる。だから、三点。どうせ、メインは一つだけ。あとの二点は、メインを光らせるための仕掛け。(中略)お客が選びやすいように仕掛けてあげる。これもプロの仕事なのだ。

○プロと違って、アマチュアの仕事は「まっ、こんなもんでしょ」「このくらいやっとけば、文句、言われないでしょ」というもの。どこが違うかというと、他人の目を気にするか、自分の目を気にするかの違いだ。プロは自分の目利きで判断する。一方、アマは他人の評価ばかりを気にする。

○「仕事が速い人ほど手抜きがうまい」(中略)この仕事にどのくらいのパワー・時間・コストをかけるべきか、それともかけてはいけない。その判断をきちんとできなければ、とても「手抜き」という高等技術などできるわけがない。

○「ミスはない」「失敗はしない」とは決して考えないこと。ミスもするし、失敗もする。だが、早期発見、早期治療で対処すれば、解決できると考えることだ。

○失敗、・ミスには次の三種類の視点で解決策を準備しておきたい。
  ①希望的観測のシナリオ
  ②最も現実的なシナリオ
  ③最悪を想定したシナリオ

○集中力を注ぐタイミングを誤ってはいけないのである。

○切りの悪いところでやめる。「ザイガニック効果(中断効果)集中法」

○集中力は続かない。だから、「この一時間だけは集中する」「この範囲だけを集中してやり切る」という具合に時間と範囲を制限すれば。そこにすべての集中力を注ぐことができる。

○最後の最後。一番重要な方法は、「死ぬ気でやる」「本気でやる」これである。

○能力がなくても、周囲の人間の力をたくさんもらえたら、仕事はすんなりうまくいく。「あっという間にかんせいできたのも、みなさんのおかげです」このように、たくさんの力をうまく集められる人間こそが、実は人の上に立つべき人間なのである。


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「ちょっと考えて、やらない理由、延期する理由が見当たらなければ実行しよう」

「少しでも、やってみようという気があるなら、実行してみよう」

「どうせやるなら、できるだけ早いうちに始めよう」

「準備をしっかりしよう」

「相手に会うときは、何を提供できるのか考えていこう」

最近の行動規則です。

2007年12月20日

(book memo) とにかくするやる人の考え方・仕事のやり方

Memo

○やらないといけないことややりたいことがいくつもある場合、やらないでおくと、それがどんどん脳の片隅に積みあがってしまい、いずれはキャパシティオーバーしてしまいます。それは、気持ちにも余裕がなくなるということです。

○最初から完璧を目指そうとしても、始める前の段階で完璧のイメージを思い描くことが難しく、アクションを起こせないことにもなりかねないのです。

○失敗しても得られるものがあるのに、失敗するのが怖いから実行に移せないというのは、実行できない言い訳じゃないですか?

○できない理由を探して実行に移さない人、いませんか?トライしてもいないのに、「できない理由」があるというだけで、せっかくの良いアイディアを潰してしまっていいのですか?

○他人が「その考え、甘いよ」なんて言っても、無視!ダメならダメで、自分で壁にぶち当たって気づきますから、とりあえずはやらせてくれ!やってくれ!

○時間やお金がないというのは言い訳にしか過ぎないかもしれませんし、それは本当に実行に移すほど興味のあるものじゃなかったのかもしれません。

○「今がタイミングじゃない」と実行に移さないのではなく、実行に移して努力を続けることでいずれタイミングが向こうからやってくるということです。

○大学の同窓会は企業とは比較にならないほど大きな組織です。(だから利用しよう!)

○メールは見た瞬間に躊躇なく順番に返信していくこと!

○自分にTo Doメールを送る

○朝の異業種交流会(来年、企画する)

○ルーチンワークはマニュアル化する

○夢を叶えたり、目標を達成させるために、その夢や目標に向かっていつ何をしなければいけないかという予定に落とし込み、それを手帳に書いて、行動として起こすことで、夢や目標に一歩ずつ近づくことができます。

○何かを実現したいと思ったならば、すぐに締切を設定することです。

○自分は何か頼まれるのが決してイヤではないというポジティブな姿勢を見せることで、「断る」というネガティブなことを伝える際もポジティブに終わらせることだと思います。

○人に仕事を振るということは、その成果に対してはあなたが責任を取らなければなりませんが、その途中の過程に関しては彼らに責任を持たせるべきです。

○実現の可能性が高い低いは考えずに、まずはやりたいことや叶えたいことをノートなどに書き出してみてください。そして、それらの夢に期限をつけたり、内容をもう少し具体的な目標に変化させてみるのです。そこまでできたら、次は、その目標に至るまでの道筋を考え、来週、来月、来年の予定にまで落とし込んでみてください。

○すぐやる人=短時間に集中して一気に片付ける

○自分とはまったく違う視点からの意見はとても新鮮で勉強になるわけです。(ケーススタディセミナー企画を実施する)

○この分野ならこの人に聞け!という知り合いをつくる

○アイディアは独創的で且つ実行可能なものでなければならない。

○既存のアイディアをどう組み合わせようかと考えるのがまず最初の発想の転換です。

○アイディアの組み合わせ方がオリジナリティ


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Postscript

自分でつくってしまう「やらない壁」が完成する前に、すぐやることが大切だと思います。

やってみると、「思ったより簡単に実現できそうじゃない」なんて気がすることが、結構ありますよね。


予定に締切をつけただけで、その予定が一気に現実味を帯びて感じられます。

よし、やりたいことを整理して、予定を立てよう。

締切は、2007/12/31。

翌日から、実行開始です。

2007年12月18日

(book memo) 超バカの壁

Memo

○合うとか合わないとかいうよりも大切なのは、いったん引き受けたら半端仕事をしてはいけないということです。一から十までやらなくてはいけない。それをやっていくうちに自分の考えが変わっていく。自分自身が育っていく。そういうふうに仕事をやりなさいよということが結論です。

○都市化した社会は子供に対して早く大人になれと要求します。彼らに大人予備軍としての価値しか認めてないからです。子供が子供であることに価値があるとは、思われなくなってきたのです。

○昔に比べれば子供は大事にされているというのは嘘です。それは、甘やかしいることと大事にしていることを混同しているだけです。

○都市化はいじめ問題の原因にもなっています。いじめは、今に始まったものではありません。よくいくのは今は陰湿でひどくて自殺者も出るからよくない、昔はもっと陽性だったということです。でもそれは違います。昔は逃げ場があったということです。(対人と対自然)

○いじめられるタイプは自分の筋でしか物事を理解していません。必ず「なぜ私ばかりがいろいろいわれるの」と思ってしまうのです。それは相手の嗜虐性、サド性を誘発する性質を自分が持っているということでしょう。

○本来憎むべき相手をなぞっているということが暗黙の引け目となっている。(反日)

○自分が不幸なのを人のせいにしていても何も解決しない。それは人生を考えれば常識でわかることなのです。

○「お金で買えないものはない」という物言いには反発しても、「お金さえあれば」と思ったことがあるという人は多いかもしれません。ほんとうにお金に困ったときにはそう口にするでしょう。でも、そのときに考え方を変えるべきだったのです。こんなに大事なことが何でお金なんかで動くんだと。金で動くのだから大事なことじゃない、たかが金じゃないかと考えればよかった。

○都市の人間は、物事を人のせいにしなくてはおさまらないものなのです。都市は人間が作ったものですから、そこで具合が悪いことが起これば、だれか他の人間がそれをやっているという結論になる。

○脳の特性とは関係なくイライラしている場合は、自分の問題に戻さないで、完全に人のせいにしているのが原因です。

○自分に対する自分の意見なんて、自分に対する他人の意見よりもはるかに軽いことが多いのです。

○今の日本社会には、明らかに問題がある。(中略)どんな問題があるか。私はものの考え方、見方だと思っている。そこがなんだか、変なのである。


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Postscript

人一人の考えている問題、考え方がつまった本です。

納得できない意見も多々あります。


自分と違う考え方や意見を踏まえたうえで、自分の考え方、意見を見直すことは大切だと思います。

そういうきっかけになるかもしれないという意味では、面白い本だと思います。

新しい視点や問題を発見することができるかもしれません。

2007年12月11日

(book memo) 創造力をみがくヒント

Memo

○創造性=「新たな問題にぶつかったときに、自分なりに対処する力」 (定義)

○持っている知識をうまく使えるかどうか、これが創造性にとってすごく大事なこのとの一つになります。

○人間関係の場合は、ちゃんとした関わりをもとうとすると、どうしても創造的に対処しないとだめなんです。(中略)まったく同じ人間というのはいませんから、だれかと接する、関わりをもつとなると、必ず未経験の新しい面が多かれ少なかれ入ってきます。どんな関わり方をしたらいいか、大まかな点ではマニュアル化したり、専門家などがアドバイスしたりできたとしても、具体的にどう接するかは、生きたやり取りの中で、お互いに自分なりに対処することがどうしても必要になるのです。

○創造性の三つの力MRS
  Mはモチベーション
  Rはリソース
  Sはスキル

○アモーレ情熱を原動力にした将棋研究と、ギリチョコ情熱を原動力にした将棋研究では、おのずとちがいがあらわれるというわけです。

○ほうびをもらうために絵を描くということを経験することによって、ほうびをもらうことが目的になってしまい、絵を描くという活動はそのための「手段」に変わってしまった。

○危険なのは、ほうびを期待する気持ち。その気持ちが活動を手段化させ、アモーレ情熱の衰退とギリチョコ情熱の台頭をまねく。

○ほうびと評価と競争。この三つ、私たちの社会では、「人よりも高い評価が得られるように競争して勝つとほうびがもらえる」というぐあいに、三点になっていることが少なくありません。「罠の三点セット」です。

○罠にはまることなくアモーレ情熱もち、創造性をパワーアップしていくには?
  ①活動そのものに内在する面白さを感じとろうとする心の姿勢をもつ。
  ②報酬・評価・競争には心理的な距離をおく。
  ③自分が面白いと感じることを大事にする。

○「知識よりも考える力」ではなく、「考える力のためにも生きた知識を」なのです。

○(↑)そんな知識であるための条件
  ①必要なときに検索できるように、「構造化」されていること。
  ②自分なりに使え、また応用がきくように、「消化」されていること。
   つまり「自分自身の表現」になっていること。
  ③いつでもちゃんと使えるように、「スキル」と直結していること。
  ④本当の生命力をもつように、できるだけ「アモーレ情熱」が伴っていること。
 あとは、これを念頭において、じゃあどうすればいいかを自分なりに考えて実践すればいい
 ということなのですが、基本は「修行」ではないでしょうか。

○たとえ不十分な知識であっても、とにかく使ってみる。まちがいをおそれずに使って、生かしてあげ、
 育ててあげてください。

○知能も、量でなく質でみれば、一人ひとりがユニークな知能パターンをもっているということで、
 それはまちがいなく個性と呼んでいい。

○今の世の中、何でもすぐ比較、比較。ばかばかしいと思いません?
 「多次元的視点でユニークさを味わう」。比較するにしても、もう単純な一次元上の比較でなく、
 多次元的な視点でいろんなことをながめ、ユニークさを味わったほうがずっと面白いはず。

○問題というのは、初期状態が目標状態とちがっていて、しかも、それを簡単には一致させることができない場合をさします。ふつう、「困ったな、どうしよう」といった心理状態が伴います。

○注目しておいてほしいのは、初期状態も目標状態も、何か客観的に決まっているものではなく、当事者がそれらをどうとらえているか、どうかんじているかということです。

○創造的問題解決の基本戦略「5ステップ・アプローチ」
  ①問題の発見
  ②本題の定義
  ③解決法の探索
  ④実行
  ⑤結果の評価

○つかんでおきたいのは、第二ステップの問題の定義次第で、第三ステップ以降の方向が、がらっとかわることです。そこで、このステップに関するスキルを磨くにあたっては、問題の定義を複数考えてみる習慣をつけることです。

○問題を解決する方法を考えたなら、それでうまくいくのか、やってみないとわからない。実行して、結果を評価するわけです。しかし、あの解決法、この解決法と、いろいろ試すことができる場合はいいのですが、それが許されない場合もあります。失敗したときの損失が大きいとか、チャンスが一度しか与えられていないという場合です。

  指針
   ①何事も実際に実行してみないと、ほんとうにどうなるかはわからない。
   ②しかし、考えたことをそのまま実行してみたら、取り返しのつかない失敗に割ることもある。
   ③そこで、あらかじめ、シミュレーションしてみる、つまり実際場面にできるだけ近い場面で
    試してみて、結果を予測したほうがいい。

○資源柔軟活用のポイント
  視点・視野の転換
  逆転発想
  馬鹿なことを考える
  失敗をおそれるな
  人の話を聞く
  外に広がる知能を
  ユーモアをどうぞ
  三上三中 (「馬上、枕上、厠上」、「歩中、湯中、乗車中」)
  

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Postscript

最初は、うまくいかない作業も慣れてくると効率よくできるようになります。

それとおなじで、考えるという作業もやればやるほど、慣れてくる、効率的にできるようになるのではないでしょうか。


そうはいっても、右も左もわからない場所で、さぁ創造的な思考をどうぞとわれても、どうしていいかわからない。

そんなときに参考として利用できる書籍だとおもいました。


自分がどんな風に思考するのかなぁということを、今度じっくり省みたいと思います。

まずは、どうゆう順序で、何を考えてるのかということを明らかにする必要がありそうですが・・・

自分を客観的に観察する。

それも、別な思考をしているときにというのは、なかなか難しそうです。


そこで、この問題を解決するための創造力を働かせてみる??????

頭に浮かんだことを、逐一ノートにとってあとで見返してみるのがよさそうです。

一瞬で浮かぶような解決策でいいのか・・・と突っ込まれそうですね。

他にもいくつか解決策の候補をだしてみたいと思います。

  ○他人に見てもらう。
  ○ビデオに録画してあとでみる。

といったところでしょうか。


一番簡単に実現できるそうなのは、やっぱりノートですね。

乱雑にノートをとる癖があるので、見返すのも大変そうなのですが(笑)

今度、試してみます。

2007年11月30日

(book memo) 上機嫌の作法

Memo

○円滑なコミュニケーションのための手段として、「上機嫌」な状態を自分の「技」にすることを提唱したいのです。

○世の中にこれほど不機嫌が蔓延してしまった原因は、この「気遣う」ということをしなくなったからです。共存空間を心地よくするために、人を思いやる、場に対して気配りをするといった感覚を教えてこなかった、養ってこなかったがために、今やそれが当たり前であることすらわからなくなっている。

○今は「バカで不機嫌」が増大中です。頭のよさが総崩れになっているところに、気分をコントロールして機嫌よく振舞うという習慣までなくなって、人間としての資質が失速している。

○一人ひとりのからだと心理のこわばりが上機嫌の妨げとなって、世の中を不機嫌にしているのです。

○対人関係で大事だと考える四つの身体的基本原則
  ①目を見る
  ②微笑む
  ③頷く
  ④相槌を打つ

○自他ともに公正に肯定し客観視する能力がある人は、上手にふっきれて、上機嫌力を身につけられる人です。

○からだの状態次第で気分は変わってくるし、気分は場の雰囲気というものに侵されやすい。特に皮膚感覚は重要です。場の空気、雰囲気の影響を、からだは大変敏感に受ける。それが、生物としての絶対的な条件なのです。逆にからだの状態感というものによって、場の雰囲気もつくられているのです。

○人間というのは要するに、解放系なのです。外界と開放的に繋がって、循環している状態を作れば作るほど機嫌はよくなります。周囲から切り離されて、こもって縮まると、不機嫌になってくるのです。後は、上半身をぐにゃぐにゃーっとリラックスさせると、気分は上機嫌に整ってきます。

○上機嫌とは自分を上手に、適正量、疲れさせることでもあります。上手に疲れるというのは、非常に重要な課題です。うつ気味になってくると、活動を抑える方向に自分の意識が働きます。活動範囲が抑えられてきて、何もする気がしないために、いよいよからだが疲れなくなってきて眠れなくなる。機嫌をこじらせ、こころの病に入りますと、生活が大変困難になります。

○切実な状況にある人に比べ、どちらかというと余裕のある状態の人たちが不機嫌に陥る傾向があります。非燃焼感、エネルギーが鬱屈して溜まった状態にあって、はけ口がなくなったために不機嫌になる。要するにかったるいといわれる状態で、うまく発散できず、エネルギーが内側に向かってしまっているのです。

○グループごとで、拍手をし、全員でハイタッチしてから、ディスカッションに入る。

○一般論に落ち込むと、悲観論に傾いていく。具体論にいくと前が見えてくる。議論が一般的、抽象的にならないように、具体的なアイディアを目指してゆくと、雰囲気は明るくなってきます。

○自分が考えて書いた言葉がそこにあると、その気分から離れた後も、言葉が効力を持ち続けます。書いたときの気分はなかなか維持できませんが、書いたときの気の張っている自分は、文字になって残る。

○勉強しすぎるとキレる、というのも誤った考え方です。頭がいいほうが状況がわかるのですから、キレることは少なくなるはずです。もし勉強をしすぎてキレるということがあるのだとすれば、それは偏った知識ばかり詰め込みすぎて、からだとこころがバランスを失い、その結果頭が悪くなったためです。知性があるいうのは、自分の気分をコントロールできることです。不要な不機嫌さによって不快感を相手に与えることもありませんから、基本の気分はこれも幸福です。

○相手の状態に対し肯定的に、次を見つめた上での発言でなければ、忠告として受け止められません。

○ハード且つ上機嫌。挑戦する内容は厳しく、なお且つ上機嫌で、それに取り組むことが、社会を活性化するのです。


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Postscript

自分でもはっきり分かる、気分屋です。

不機嫌でいても、何も得することはありません。

「上機嫌力」を身につけて、自分と周囲とが毎日きもちよくすごせるようにしたいと思います。


さすがに文章がうまい。

ついつい納得してします。

書かれている内容については、必ずしも科学的根拠がないものもあります。

それでも納得され共感できる文章と論理的構成力があります。

例なども、つい「あ~そうそう」と納得するものばかり。

それと文章のリズム感が気持ちいい。

ぜひ、見習いたい。

2007年11月29日

(book memo) ビジョニング

Memo

○〇三年、経済産業省が「男女共同参画研究」で企業の利益率と女性比率との相関関係を分析した調査結果を発表している。それによると、「女性比率が高い企業は利益率が高い」というものであった。

○本当に、「自分の好き勝手」なことをやられると会社は不振になるのか?逆に活発になるのか?

○従来の雇用形態では、社員は企業に雇われるという主従関係であったが、これからは、企業とは対等な契約関係に変わっていく。企業に属しているはいるものの、個人事業主の気概を持ち、主体的に動いていくことが要求されるのである。

○指示・命令という直接的な方法ではなく、目的や夢を共有することで得られる共感によって、その構成員の方向性を揃えるというアライメントが必要となる。そのアライメントにより、組織の構成員たちのコミットメントを作り出すことが可能となるのである。

○あなたも自分の会社や上司に対し批判家や評論家になっていないか。経営や上司に対して批判はするが、では、今抱えている会社の課題や問題にはどう対処していくか。あなたはコミットメントできるだとうか。

○なぜ、課題や問題点がわかっていても解決しようとしないのか。なぜ、接点を持とうとしないのか。その原因は、自分で何がやりたいのかということがはっきりしていないがゆえに、問題を解決することに関わりあいが持てない。だから、第三者的な評論家の態度なのである。

○ビジョンとは、頭の中で思い描くだけではなく、言葉で表現することで、あたかも図示したかのように目で見ることができるようになることである。

○人は、ミッションを積み重ねて自分のビジョンに近づいていくのだが、その過程で自分の言動を律する価値観や行動規範が必要となる。そういった価値観や行動規範を表現するのがバリューである。

○好き・嫌いチャートと強み・弱みチャート

○ビジョン、ミッション、バリューをまとめる
【ビジョン】過去の経験から自分の好きなこと、得意なこと、成功を生み出す強みなどを特定し、それらをベースに自分の人生で何を実現したいかを視覚的に記述する。
【ミッション】ビジョンを実現するために、今後数年間、どのような行動を起こすのかを具体的に記述する。常識的にはできないと思われる挑戦的な、そしてワクワクするようなロマンのある目標をロードマップ的に表現する。
【バリュー】ビジョンに向かって行動を起こすとき、自分にとって行動の規範となるものは何か、最も大切なことを言葉で表す。(中略)日々の行動の基準となるものである。

○企業寿命の研究によると、寿命が長い企業には四つの共通要因があることが分かった。
第一が環境の変化に敏感であること
第二は事業に独自性があり従業員に結束力があること
第三は経営が分散され自由度があること
第四は財務的に保守的であること

○専門化した組織にはマネジメントが必要

○今まで一人ですべてをこなしていたのが、専門化、エキスパート化することで効率的な攻めが実現するが、その一方で、全体が見えなくなる恐れがある。どう動けばいいのか指揮命令系統がしっかりしなければ空中分解してしまうだろう。

○バラバラになりがちな高度に専門化された組織を統率していくには、組織ビジョンは不可欠であるといえる。

○長期にわたって企業を存続させていくには、基本理念は欠くことができないが、それを組織へ浸透させることと、内部から変革を促し、進歩への意欲を持ち続けることがより重要である。

○部分最適化を排除しながら、本来の組織の目的に立ち返り、目標、戦略、戦術、組織設計などに一貫性を持たせていくということが「成功する企業」の秘訣、というわけだ。

○戦略を練り、組織をかえたとしても、社員の意識が変わらなければ改革は成功しない。

○経営目標(ミッション)、9つの要素
1.顧客        だれが顧客か
2.製品サービス   何が主製品・サービス
3.マーケット     どの地域でビジネス
4.テクノロジー    技術は合っているか
5.成長        成長への明確な方向性
6.哲学        基本的価値観、哲学
7.差別化       他社と何が違うか
8.イメージ      社会的イメージ
9.社員への配慮  社員の重要性

○ビジョンはできるだけ変えないことが望ましく、ミッションは時代や環境の変化に応じて臨機応変に変えていくことが肝心である。

○自分がCEOの立場となって、今の企業や職場の状況を理解し、そして自分が所属している組織のどこを最初に改革するかというプライオリティ付けをすることが、具体的な問題解決へ向けての第一歩を踏み出すことになる。

○リーダーシップとマネジメント
マネジメント機能         リーダーシップ機能
 経過卯と予算          方向設定
 組織化とスタッフィング     人的連携
 コントロールと問題解決    動機付けと鼓舞

○「選択と集中」を企業が図る際に、どの事業をコアビジネスとするかを決定するときの最大の礎になるのが、企業ビジョンである。

○農耕民族の特徴は、土地を耕し作物を育てるという「育てる文化」である。一方の狩猟民族は、獲物を狩ることで自然から食べ物を得ている。つまり基本的には獲物を選ぶという、「選ぶ文化」である。

○イワシを採ってきて水槽に入れておくと全部死んでしまうが、一匹だけ違う種類の魚を入れておくと、イワシは元気に生きているという。自分とは異なるものがいるストレスが、かえってポジティブな意味での刺激をイワシに与える結果なのだろう。

○人生はそれぞれの時期で大きな節目がくるが、それらは「世にいう」失敗であり、挫折であり、そして成功かもしれない。しかし、それらは自分のビジョンに少しずつ近づく過程に過ぎないのではないだろうか。


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Postscript

自分の目標ともいえる「ビジョン」を設定することは非常に重要だと感じています。

人生をマラソンに例えたとして、目標という名のゴールがないと動き出すことすらできない。

仮に他人が行く方向へついていったとしても、その方向にあるのが自分の求めていたゴールであるとは限らないし、仮にゴールが同じだったとしても、その道筋が自分にとって最善のコースであるとは限らない。


いままで、自分のゴール設定をあいまいにしてきました。

自分はどこを目指して走っているのでしょうか。

一度立ち止まって、地図を確認しなければいけないようです。

2007年11月22日

(book memo) ナレッジ・マネジメント

Memo

○情報化組織には、特定の行動に置き換えることのできる、明瞭で簡潔な共通の目標が必要である。(中略)情報化組織は、一つか、ごく少数の目標に集中していなければならない。

○情報化組織は、企業、個々の部門、専門家が上げるべき成果についての経営陣の期待を明らかにした目標を中心に組織されていなければならない。また各人が自己規律のもとに成果を上げられるよう、期待と成果比較できる体系的なフィードバック方式がつくられていなければならない。

○組織のなかの一人ひとりは、自分の仕事を遂行し貢献するのに必要な情報は何かをつねに考えていなければならない。

○経営者や専門家は、どういう情報が自分に役立つのか、どういうデータが必要かを考えなければならない。それにはまず、自分たちが何をしているのかを知り、次に何をすべきかを決めなければならなず、最後にそれがどの程度うまく遂行されているかを評価しなければならない。

○日本的なアプローチの中核には、新たな知識創造とはたんなる情報処理の問題ではない、という認識がある。むしろ知識創造は暗黙的で、しばしば高度かつ主観的な洞察や直感、従業員一人ひとりの発見をいかに引き出せるか、そして企業全体としてそれらの直感をいかに検証し、利用できるかにかかっているのだ。

○表出化(暗黙知を形式知に転換する)と内面化(自己の暗黙知を拡張するために形式知を用いる)は、知識のスパイラルにおける決定的なステップである。

○暗黙知を形式知に転換することは、表現できないものを表現することにほかならない。そのための最も強力な手段は、不幸にも見逃されている。それは、比喩的な言語や象徴的な表現を蓄積することである。

○メタファーを通じて、人間は知っていることを新しい方法によって結びつけ、知ってはいるがうまく表現できないことを言語化しはじめる。

○メタファーがおよそ直感によって導かれながら、一見懸け離れた複数のイメージを結合させるのに対し、アナロジーは矛盾を調和させ、その特徴を明確化させるために構造化するプロセスである。

○まず、矛盾する事物や考え方をメタファによって結合させる。次に、これらの矛盾をアナロジーによって解決する。そして最後に、創造されたコンセプトを結晶化させ、それらを一つのモデルへと具現化する。このモデルによって、企業内の他の部門や人々にもその知識が有効働くようになる。

○あいまいさに別の意味を生み出す源泉があり、そこから新鮮な考え方や新たな方向性が現れるのである。

○ミドルマネージャは、チーム・リーダとして企業内情報が縦横に流れる交差点にいる。すなわち、トップの思いにあふれる理念と、ビジネスの前線である混沌とした市場の現実との橋渡し役として働いているのだ。

○学習する組織は次の五つのことのマネージメントに長けていなければならない。
  (1)システマティックな問題解決
  (2)新しい考え方や方法の実験
  (3)自社の経験や歴史からの学習
  (4)他社の経験や過去の例からの学習
  (5)知識の迅速で効果的な組織への移転

○受身的なやり方では知識を獲得するのはむずかしい。何かを表現してもらうより、自ら積極的に体験するほうがずっと価値があるのだ。

○組織の境界を取り除いて、ボーダーレスとし、自由なアイディアの交換を促進することである。

○第一の間違いは、学習を「問題解決法」であると、きわめて狭い範囲で定義しているため、外的環境の問題を発見し、誤りを正すことに的を絞っていることである。

○グループ学習の方式がうまくいかないと、プロフェッショナルは防衛的となり、他人からの批判をかわし、また自分自身を責めるのではなく、だれか他人に責任を転嫁しようとする。これらのプロフェッショナルの学習を進める能力は、それを最も必要とする瞬間に機能が止まってしまうことになるということである。

○人間というのは、信奉する行動ルールと実際に活用しているルールとの間の差異、また行動していると信じている方法と実際に行動している方法との間の差異に気づかず、いつも矛盾に満ちた行動を続けている。

○人間は、次の四つの基本的価値観に基づいて行動を設定していくという、一貫した傾向を持っているように思われる。
  ①一定方向のコントロールにとどまろうとする。
  ②勝利を最大にし、敗北を最小にしようとする。
  ③否定的感情を抑える。
  ④できるかぎり合理的であろうとする。
言い換えると、人間ははっきりした目標を定めたうえで、目標が達成されたかされないかにかかわりなく、自分の行動を評価していく。これらの基本的価値観を持つのは、恥ずかしい思いや、脅迫を感じたり、脆弱で無能であると感じることを避けるためである。

○失敗を経験したことのない人たちは、失敗への適切な対応方法を理解できないまま育ってしまう。このことが、実は人間が防衛的思考に走るという一般的傾向を助長している原因となっている。

○自分の行動を設定し、実践するときに、人間は思考の認識方法を理解する。そうすれば、自分たちの行動に関する「信奉する」理論と、「実際の」理論との隔たりを認識できる。

○そもそもいろいろな意見を戦わせることから、建設的なコンフリクトが生まれてくるものなのであるが、ところが実際には、全員が全員、相互理解できているわけではないから、ほとんどの場合、非生産的な結果に終わってしまう。

○「自分の組織になんとかイノベーションを起こそう」と考えているならば、人間関係に創造的な摩擦が生まれることを、あるときは促し、あるときは抑制することが不可欠である。

○異なるタイプの人がどれほど貢献度が高いかということを理解するうえで、大きな障害となるのは、自分自身のエゴである。

○だれかにメッセージを伝えるとき、あなたがどのような方法を好むかは関係ない。相手の思考様式に訴えかけるようなメッセージならば、説得力を増すだけでなく、理解も深まるはずである。

○効果的なガイドラインは、つねにシンプルかつ明瞭なものである。

○認識パターンの志向が理解できていなければ、コンフリクトを個人的な問題だと片付けたり、あるいは、それを拒絶してすませたりしがちだ。

○経験は最良の師、ということわざがある。私たちの人生においては、たしかにそれは事実だ。では、企業においてはどうだろうか。

○新しい作業方式に関する研究は、新製品の研究に匹敵するほど重要である

○製品を売るのではなく、むしろユーザーが自社のニーズを見定め、最も適した製品を創造していくことを支援するための経験を売るようになってくる。我々の製品は、顧客の学習ということになる。

○正規のマニュアルの規定は仕事をやるうえではほとんど役に立っていないとの結論に達した。

○身近な問題を別の新鮮な角度から洞察した結果を、たの人々もその重要性を理解できる形で伝達するにはどうすればよいか

○人々に新しい洞察の結果を話すだけでは十分ではない。むしろその力と可能性を、まざまざと再現できるような形で彼らに体験させなければならない。

○プロフェッショナルの知的能力の重要性が高まってきているにもかかわらず、「プロフェッショナルの知的能力とは何か」「どうすればそれを開発できるのか」「どう活用するのか」といった基本的な問いかけにすら、系統だった答をもっているマネージャーはほとんどいない。

○ITは、巨大で近代的な仲介ビジネスを効率的かつ柔軟性に富むものにしている。

○自分の一番大切な財産である知識の共有をいやがるというプロフェッショナルにありがちな性癖の克服は、よくある、そして困難な挑戦課題である。

○特殊な課題に挑戦するスパイダー・ウェブ

○優れた人材の採用、訓練、動機づけの手法など、プロフェッショナルの知的能力のレバレッジのためにはいろいろなことができる。しかし、次第に人間の知的能力だけを管理するだけでは、追いつかなくなってきている。特別に設計されたソフトウェア・システムに支えられたより根源的な組織構造が、能力を獲得し、収斂させ、レバレッジを最大限にするためにはますます重要になってきている。


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Postscript

企業は、知識を共有できる仕組み作りが重要性を感じていると思います。

現状は、ほとんどの企業で手付かずだと思います。

知識を共有できる仕組みづくりには、多くのエネルギーと費用がかかりますし、どうやったらいいのか分からないからという点が、原因だと思います。

従業員主導の仕組みづくりを経営陣が応援できるかが、知識共有の仕組みが根付くかどうかの大きな分かれ目になるのだと思いました。


個人についても同じことが言えると思います。

今後、個人の能力を中心に組織が作られ、その組織で仕事するということが主流になってくるのではないかと思います。

そうすると、個人のナレッジ・マネージメントをどう実現していくかということが、今以上に重要性を増してくると思います。

2007年11月12日

(book memo) 人材いらずの営業戦略

Memo

○営業マンが、どうして自分の持つ商品が売れないとつらいと思うかと言うと、営業を始めたその日から「売らなければいけない」と思っているからなのです。

○商品が売れ続けたのは、私が一生懸命売ったからではありません。お客さんにいきなり売り込もうとはせず、相手のことを知り、プロセスを踏んで、売っていったからなのです。このプロセスというのが重要です。

○中小企業では、大手企業出身の人材を雇いたいと思ったり、有能な人間を雇いたいといっても、決してうまくいきません。人材というのは、その人を使いこなせるマネージメント能力がその会社になければ、活かせません。

○私が考えるマネージャー像は、プレーヤーの視点ではなく、多くの能力の異なるプレーヤーをそれぞれにふさわしい業務に配置して、その異なる業務をきちんと評価し、その業務をつなげる役割を果たすというものですが、多くの会社で、こうした人員の仕分け作業は未だに行なわれていません。

○結果だけを社員に求めるというのは、「必ず儲かるようにしてくれ」といっているようなもので、それは本来、経営者の仕事です。

○鉄アレイモデル
  商品 -アプローチ → ターゲット
   商品:Unique Selling Proposition
   アプローチ:何をやればいいのかを考える、見つける
   ターゲット:理想的なお客さん

○商品やサービスの効果、効用を、端的に表現するというのが、このUPSです。

○14種類のアプローチ
  ①テレマーケティング
  ②DM
  ③ミニコミ誌
  ④雑誌
  ⑤新聞
  ⑥インターネット
  ⑦テレビ
  ⑧ラジオ
  ⑨業界紙
  ⑩パブリシティ
  ⑪ファクスDM
  ⑫チラシ
  ⑬飛び込み営業
  ⑭紹介

○売れる仕組み4ステップ
  ステップ1 集客
  ステップ2 見込み客フォロー
  ステップ3 販売、見極め
  ステップ4 ファン化

○分業体制
  リレー型
  アドオン型
  ピールオフ型

○「適所適材」という考え方が重要です。この言葉は、まずは働く場所があって、そこに適切な人員を貼り付けていくという意味です。

○社員の適正を計る手段として、さらに、WBS(ワーク・ブレイクダウン・ストラクチャー)というものを使うこともできます。これは簡単に言うと仕事の構造分解表のようなもので、社員の仕事を分解し、一定の仕事を社員全体に与えて、何分で与えられた仕事を仕上げられるかを計測したものです。WBSを行なうと、誰がすばやくその仕事を終えることができるのかがわかります。

○商品は同じなのに、売上が伸びる会社があり、その一方で、売上が伸び悩む会社があるのです。両社の何が違うのかというと、情報提供力とサービス提供力なのです。

○情報管理を行なう上で集めるべき情報は、「顧客情報」と「案件・訪問先情報」、そして、お客さんとの接触履歴である「プロセス情報」の大きく分けて3つです。

○情報管理手法を確立するだけで、すごい答えが勝手に出てくるように思われることがありますが、まずは仮説を立ててから、「計る化」、「見える化」を行ない法則の導き出しをしていくのです。

○非文章情報のほうが、誰にでもわかりやすく、客観的な情報を収集しやすいのです。

○案件ごとに、「案件・訪問先情報」、「プロセス情報」を蓄えていかなければならないので、営業報告・日報は営業マンがその日に訪問した訪問先の数だけ、営業報告、日報の記載を行なうべきだということです。

○日報をつけるのはこのように、やるべきことを義務付けたり、客観的な情報を得るために行なうのです。

○「大事な商談」を決めるに当てっては、A・T・Mという3つの重要な指標があります。Aがアカウント、つまり金額です。Tがタイミング、Mが見込み度を表わします。

○プロセスを設計するのはマネージャークラスなのですから、仕事ができない社員がいるのは、マネージャーのプロセス設計に問題があると捉えるべきです。マネージャーは、営業マンが良好な成績を出せるようにするための組織編成能力、プロセスの設計能力がなければダメなのです。

○組織を変えるときは、独裁者であってください。組織を変えるには一人の大きな力が必要になるのです。みんなで力を合わせて組織を変えていこう、というやり方はあり得ません。

○プロセスマネージメントをうまく生かしていくには、マネージャーから一般社員へのフィードバックが重要になります。プロセスマネージメントを稼動させていくと、営業に関するさまざまなプロセス情報が蓄積されていきますが、マネージャーはその蓄積された情報の価値やそこから生まれた効果を社員に説明すべきです。

○一般社員たちがやっていることに何の意味があるのか、それを見えるようにするべきなのです。

○まずは、精神論・根性論をやめ、人材に依存しなくとも会社がうまく機能する「営業のしくみづくり」を行ない、その上で優秀な人材の獲得や「社員の教育・成長」にすれば、それこそ『鬼に金棒』ではないでしょうか。


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Postscript

しくみを作るにも仮説が重要なんですね。

当然といわれれば、当然かもしれません。


誰もが全く同じ環境で仕事をしているなんてことは、ありえませんよね。

初めて経験する環境のなかで、できるだけよいしくみを見つけるためには、実験と検証しかないですよね。


営業のしくみを構築するための本でしたが、考え方を応用して自分を活かせるマネージメントのしくみを、探っていこうと思います。

私の場合は、情報整理のしくみからですね・・・

情報の海でおぼれてます(><)

2007年11月09日

(book memo) マッキンゼー式 世界最強の仕事術

Memo

○事実は直感の欠如を埋めてくれる。

○事実から目をそらすことは、失敗への確かな処方箋になる。真実は最後には露見するものだ。真実を怖がってはならない。事実を追い求め、使いこなす。恐れてはならない。

○いずれかの方向めがけて走り出す前に、本当にその問題が解決すべき問題なのか、はっきりさせなければならない。解決すべきは、与えられた問題ではないのかもしれない。

○あなたの立てた当初仮説がどんなにみごとで、洞察に富み、独創的だと思っても、事実によってその間違いが証明されることもありうることを覚悟していなくてはならない。証明されたら、その事実に適応すること。四角い釘を丸い穴に押し込むように。事実を無理やり都合のいい枠組みに叩き込むようなことをしてはならない。

○限界を知ることで、どんな提案をするにしても、それが限界内に収まるようにしなければならない。

○選択能力を持て、自分のしていることに優先順位をつけろ、ということ。これで十分だ、という時点を見極め、そこでやめる。そうでないと、膨大な時間と労力をかけて、ささやかな成果しかあげられない。

○一歩退いて、今何を達成しようとしているのか考えて、それからそのしていることをじっと見て、自分にこう聞くんだ。これは本当に重要なことか?ってね。

○だれかにその人にビジネスの何かについて質問して、「見当もつかない」という答えを返されたら、ただ黙ってすごすご退き下がってはいけない。「見当もつかない」は暗号なのだ。隠れている意味は、「忙しすぎて、そんなことを考える暇はない」か、あるいは、「そういうことがわかるほど自分はあたがいいとは思わない」。最悪なところでは、「めんどうくさくて、役に立つようなことは何も考えない」だろう。
「見当もつかない」を認めてはいけない。チャレンジとみなすこと。彫刻家が大理石の塊から象を掘り出そうと、象には要らない部分をノミで削り取るように、鋭い質問で「見当もつかない」を剥がしていく。

○あくまで到達可能な目標を設定する

○ビジネス問題を解決する者として成功を収めるには、チームメンバー選びを慎重に行い、利用可能な人材から最良の組み合わせ選ぶことである。

○チームの士気を保つ秘訣は何か。
  チームの体温を計る。
  一定方向に進む。
  チーム名ーとに彼らがしている作業の目的を知らせる。
  敬意をもってチームメートを遇する。
  チームメートを人間として知る。
  行き詰ったときはビル・クリントン方式で。(断固としてがんばり続けることらしい)

○外れ値に着目。取り組んでいる問題の特定の局面について大量のデータを取得したら、外れ値―とびぬけて良いかまたは悪い値―に着目する。(中略)なぜ数字がこれほど良いのか、または悪いのかが明らかになれば、問題解決へ大きく前進したことになる。

○ベストプラクティスを捜す。上には上がある、ということがある。他の場合と同様、ビジネスでも同じことが言える。その業界でトップクラスの業績を上げている人たちのやり方を探り当て、それをまねる。これは多くの場合、業績が振るわないときの最も手っ取り早い対応措置となる。

○雑誌記事、本、学術論文を読むことによって多くのことを学べるが、その組織の核心をつかむには第一線にいる人々に質問をして答えてもらわなければならない。面接をするということは、それ自体が技能の一つなのに、大半の人は方法がまったくわかっていない。

○面接調査ガイドの作成

○面接調査は原則として一般的な質問からはじめて具体的なことへと移行していくべきだと教えられた。(中略)たとえば、業界全体のことなど、気持ちを和らげるような質問から入っていく。そうすれば、面接される側には「ウォーミングアップ」になり、質問する側は相手との関係を深めることができる。

○どういう質問をするかを決めるとき、自分が答えを知っている質問をいくつか入れておく。(中略)「答えのわかっている質問」をすることによって、面接相手の知識や正直さを推し量ることができる。

○面接調査を成功させる七つの戦略
  1 相手の上司に面接のお膳立てをしてもらう。
  2 二人で面接する。(質問係とメモ係)
  3 誘導しないで聞く。
  4 言い換える。
  5 間接的アプローチを用いる。
  6 もとめすぎない。
  7 刑事コロンボの戦術を用いる。

○ちょっとした礼儀正しさは、大きな効果を発揮することがある。

○マッキンゼーが提供するのは新しい考えかた、つまり、その会社らしいやり方にとらわれない部外者の見方だ。これこそ、組織内で問題を解決できないとき、クライアントにとって必要なものである。

○自分が知っていることをチーム全体も知っているようにする。(中略)アイディアを出すとき、全員に同じ知識基盤がある。

○ブレーンストーミングを成功させる「通行規則」
  悪いアイディアというものはない。
  ばかげた質問というものはない。
  自分のベビーを殺す心の準備をしておく。(自分の仮説に自負心を持ちすぎないこと)
  やめるときを知る。
  紙に書く。
  
Say It With Charts: The Executive's Guide to Successful Presentations(書籍)

○ミーティングを成功させるカギの一つとして、全員を出席させることがあると指摘する。全員が確実に出席するように、チーム会議は定期的に開くことにして、全員のスケジュールを組み込んでおく。何も話し合うことがない場合は、キャンセルする(できるだけ早く)。

○効率のよいメッセージと効率のよいプレゼンテーションには同じ特徴がある。つまり、簡潔で、聴き手が知らなければならないポイントだけが盛り込まれている。さらに完全で、聴き手が聴き手が知らなければならないポイントがすべて盛り込まれている。そして、これらのポイントを聴き手に明確に伝えるような構造がある。

○実施計画を成功させるための完全な秘訣を披露してくれた。「するべきことと、それをいつまでにしなければならないかを、ばか者でも理解できるように詳しく明確に述べる」

○解決策の実施には責任者をはっきりと決める。人選には注意しよう。その任務に必要なスキルを持っている者を選ぶようにする。期限は厳守させ、絶対に必要な場合を除いて例外を認めないことだ。

○顧客サービスに成功するカギは、クライアント第一に考えることです。そのためには、プロとしての客観性を維持しなければなりません。そうすれば、クライアントの気に入らないことでも遠慮せずに言えるし、クライアントが私と仕事をしたくないと言うなら、こちらから辞めることもできる。


Source

マッキンゼー式 世界最強の仕事術


Postscript

ビジネス問題の考え方と解決方法について紹介されており、これまでの自分の考え方、解決方法を整理、見直すためにも役立つ一冊だと思います。

内容を鵜呑みするということではなく、実際に使いながら自分流を探すためのとっかかりとしての一冊として参考になりました。

あとは、この本で学んだことを基に、どれだけ実践できるかということに尽きると思います。

よし、やるぞー!

2007年11月04日

(book memo) 鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」

Memo

○今の事態に本当に必要なのは、”顧客のために”ではなく”顧客の立場で”考えることです。(中略)”顧客のために”は自分の経験が前提になるのに対し、”顧客の立場で”考えるときは、自分の経験をいったん否定しなければなりません。

○自分と同じ意見と出会えば心地よいが、そこからはそれ以上の発展は生まれない。一方、反対意見は、なぜそう考えるのか、その根拠は何かと突き詰めることで、自分の考えをより発展させることができるということだ。

○ものまねは進む道が制約され、やがて価格競争に巻き込まれます。自分で勝手に制約をつくって苦しむのです。

○顧客自身がすでに気づいている顕在的なニーズに応えても、「ただの合格点」にすぎない。そこで、一歩踏み込み、顧客自身もまだ気づいていない潜在的なニーズを探り当て、それに応えれば顧客の期待度を超えて感動を得られる。

○ビジネスの世界で挑戦するとはどういうことか。それは、自分で仮説を立て、実行することです。

○どんな売り方が好まれるかは、商品によっても違うし、店の業態によっても異なる。これが顧客の心理です。

○自分は売り手であると同時に買い手でもある。自分の中にもあるわがままで矛盾した顧客の心理を呼び覚まして、「顧客の立場で」考える。顧客と同じ皮膚感覚や心理を持ち、ニーズの変化を自分で感じながら、自分だったらどんなものを求めるかと思いをめぐらせ、次々と仮説を立てていく。

○どのような情報に接しても、まず、自分の考えをしっかり持つ。そのうえで、情報により考え方を補強補正する。それが情報氾濫時代における情報活用術の基本だ。

○自分で答えが出せないようなことは部下に強制しません。

○自分で答えを持っているから、部下に対しても仕事で厳しさを求めることができる。

○今の若者たちの世界では、情報は一気に広まるが、受けてはすぐに飽きてしまう。しかも、情報が刺激的であればあるほど飽きやすい。そして、変化を求め、また新しい情報を求める。情報は急速な勢いで世の中に拡散していくが、決して長く留まることはない。そのため、変化の時代には、情報の発信者は常に新しい情報を生み出し続けなければならない。

○利益は、情報が新陳代謝しながら循環するところに生まれる。

○われわれは日々多くの情報に接し、情報を収集しているように思えるが、どこかに「固定観念」や「思い込み」があるため、本当に必用な情報は見逃してしまったり、見えていなかったりする。

○売り手市場の時代は、売り手側の都合で商品を売っても「今日の顧客」も「明日の顧客」も買ってくれた。しかし、買い手市場の時代には、「今日の顧客」のニーズと「明日の顧客」のニーズは必ずしも一致しない。

○人間は自分の問題になると「保守的」になる

○いかに適切な指示であっても、それが一方的な伝達であれば、相手の依存を生み、自分も多大な時間を取られることになる。これに対し、双方向のコミュニケーションにより相手の自律性を高めれば、より効果的なタイムマネジメントが可能になる。

○対話の能力は話術ではありません。自分で情報を持ち、正しいと思った意見を自分で納得して持つことから始まります。情報を持たない人間に対しては相手も情報を提供しようとしません。

○何か新しい事業やビジネスを始めようとするとき、人はとかく、”勉強”から始めようとし、それが正しい方法であるかのように考えられています。その場合の勉強とはどのようなものかと突き詰めると、結局、過去の経験の積み重ねをなぞる作業に過ぎないことが多いのです。しかし、新しいことを始めるとき、最初に必要なのは仮説であり、仮説はそうした勉強からはほとんど生まれることはありません。

○われわれが常に心に銘じなければならないのは、前例のない新しいことを始めるときには、人の話を聞いても仕方がないということです。

○人間は自分では答えを出せないことには反対する。したがって、これから自分たちで挑戦し答えを探してみようとするときに、答えを出せない人の話をいくら聞いてもしょうがないということだ。

○人はなぜか最初から、これもできるように、あれもできるようにと必要十分以上の機能をつけて、絶対的なものをつくりたがります。高速道路の建設などはその典型です。(中略)国だからできますが、企業がビジネスを立ち上げるとき、あれも欲しい、これも欲しいとみんな入れ込むとそれが重荷になり、必ず失敗します。

○なぜ、人は最初から必要十分以上のものをつくりたがるのか。本来はある目的をかなえるための手段であったものが、いつのまにそれ自体が目的化してしまうためです。われわれが最も避けなければならないのが、そうした手段の目的化です。

○成功するかどうかはやってみなくてはわからないが、自分の立てた仮説が成り立つ可能性が六~七割出てきたときには挑戦する。

○われわれが仕事でなにか新しいことを始めようとするとき、つい決断に迷うのは、どこかで自己責任を逃れ、組織にしがみついていたいという意識が働いている場合が多い。

○視点を変えればやるべき価値が見えてくる。

○みんなから無理だと言われ、反対されることはたいてい成功する。逆に、みんながいい、大丈夫だということはたいてい失敗します。


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あれやこれや考いるよりも実行、セブンイレブンで修行するべきか・・・決断のとき?


ヘッドライン、意見、意見の根拠となる具体例(事実)が簡潔にまとめられいて、非常に読みやすかったです。


挑戦=仮説+検証。


自分なりの挑戦スキームができるまで、必要なときに必要な箇所だけ目を通す。

参考書的な使い方もいいかもしれません。

(book memo) チームの研究 成功と失敗の人間学

Memo

○チームとは、まず、あるプロジェクトを達成したいという個人が、自らリーダーとなって必要なパートナーやメンバーを集め、仕事をすることで形をなすものである。

○チームをつくるには、単独でも自立できるような人間が集まらなくてはダメで、大した能力も個性もない人間が、「弱いものでも何人か束になれば強くなる」ことを狙って集まってみても、仕事のできるチームにはならないのである。

○成功するチームには優れた能力と際立った個性をもった人間がいる。このことは成功するための必要条件である。

○手段がかけているのに目的だけは高く掲げて挑戦する、という態度はしばしば称賛される。(中略)このれは本来無謀な挑戦であって、その多くは最初から失敗が約束されているようなものである。

○当面の目的を最終目的のように誤認し、それを手段として達成されるべき大きな目的が見えてこない場合はその先に進むこともできず、当然、その大きな目的が達成されることもない。

○チームが仕事をする場合には速さが重要である。
  ①意思決定のスピード
  ②実行のスピード
  ③変化に対応するスピード

○大言壮語し、傍若無人にふるまってチームや組織を破滅に引きずり込む人間に対しては、その変わった個性を尊重するなどといっていてはダメで、「不適切に突出する杭を容赦なく打つ」こと、むしろ、「その杭を引き抜いて捨てる」ことが必要になる。

○頭脳として手足を動かすリーダーがいなければ、大軍団もただの烏合の衆である。

○プロジェクトを遂行するためには、目的から逆算して、どんな戦術がありうるか、最適な戦術は何か、それにはどんな人材が必要か、などが綿密に考え抜かれて、何度か「シミュレーション」や実地検分、実地訓練などが行われる。そして欠陥が発見されれば、それを一つ一つ除去して、計画の細部を手直しする。

○チームの戦いも、最後の最後では個人の力量と運によって勝負が決まるのである。


Source


Postscript

チームにおける個人の重要性が述べられている。

チームの個人の能力を開発するとか、適材を適所に配置する方法などは述べられていない。

現場の実態というより、評論という感じがした。


歴史上のチームを例として取り上げている(これがメイン)のだが、非常に退屈に感じられた。

前章で結論をまとめてから、一つ一つ具体例を出していくという書き方を用いているためと、例題の好みが著者と私とで一致しなかったのが理由だと思う。

そのため、例は半分ほど読んで、残りは飛ばした。

2007年10月24日

(book memo) バカの壁

○自分が知りたくないことについては自主的に情報を遮断してしまっている。ここに壁が存在しています。これも一種の「バカの壁」です。

○ここが現代社会が見落としている、つまり「壁」を作ってしまった大きな問題点だと思っています。人間は変わらないという誤った大前提が置かれているという点、そしてそれにあまりに無自覚だという点。

○すでに、マウスの脳を人為的に巨大化するという実験が行われ、成功しています。シワが増えた脳を持つマウスを作るところにまでたどり着いているのです。

○「学習」というとどうしても、単に本を読むということのようなイメージがありますが、そうではない。出力を伴ってこそ学習になる。(中略)ところが、往々にして入力ばかりを意識して出力を忘れやすい。身体を忘れている、ということはそういうことです。

○自分の中にも別の自分=無意識がいるし、それは往々にして意識とは逆の立場を取っている。だから人間は悩むのが当たり前で、生きている限り悩むものなのです。それなのに悩みがあること、全てがハッキリしないことを良くないことと思い、無理やり悩みを泣くそうとした挙句、絶対に確かなものがほしくなるから科学なり宗教なりを絶対視しようとする。

○我慢する能力の発達が三十年間で、四、五年遅れていることが判明しました。(小学生)

○自動車に例えれば、この扁桃体は社会活動に対するアクセルで、前頭葉はブレーキにあたります。衝動殺人は、このブレーキを踏めない、即ち前頭葉がうまく機能していない人が行う犯罪。その逆で、連続殺人はアクセルの踏み過ぎ、つまり扁桃体が活発に働きすぎて犯してしまう。

○(教師に対して)よく言われることですが、サラリーマンになってしまっているわけです。サラリーマンというのは、給料の出所に忠実な人であって、仕事に忠実なのではない。職人というのは、仕事の忠実じゃないと食えない。自分の作る作品に対して責任を持たなくてはいけない。ところが、教育の結果の生徒は作品であるという意識がなくなった。教師は、サラリーマンの仕事なっちゃった。

○学問というのは、生きてきるもの、万物流転するものをいかに情報という変わらないものに換えるかという作業です。それが、本当の学問です。そこの能力が、最近の学生は非常に弱い。

○ここで(統計的調査)見られたのは、大きくなって非行に走った子供は三歳までに母親が、「この子は育てにくい子だ」と書いていた率が高い、ということでした。

○教育の問題というのはこうした科学的な調査をきちんと行わなくてはいけないのに、殆どそれがなされていない。そして科学的調査抜きで考えるから常に素人談義レベルを抜け出ない。

○権利のやりとりという面が非常に大きく扱われてしまう。それが虚の経済です。

○都市生活、つまり経済というのは、エネルギーがない限り成り立たない。これは大前提です。すると、一エネルギー単位が実は一基本貨幣単位だというのは、実体経済のモデルとして考えられるのではないか。

○だれが金を使う権利があるか、その虚のほうの経済、これは本質的に突き詰めて考えていくと意味が無くなってくる。つまり、情報と絡んでいて、正しい金の使い方というものが決まってくれば、誰が持っていようと対して変わりがないのです。

○実際には、無駄にお金を回し続けないと経済は成り立たない、という思い込みが世界の常識になっている。実の経済と虚の経済があるということは常識になっていない。

○原理主義が育つ土壌というものがあります。(中略)それは一元論のほうが楽で、思考停止状況が一番気持ちいいから。

○安易に「わかる」、「話せばわかる」、「絶対の真実がある」などと思ってしまう姿勢、そこから一元論に落ちていくのは、すぐです。一元論にはまれば、強固な壁の中に住むことになります。それは一見、楽なことです。しかし向こう側のこと、自分と違う立場のことは見えなくなる。当然、話は通じなくなるのです。


(ひとこと)

もう一度じっくり、味わいながら目を通したいをおもいます。

自分がバカの壁の中にいることを自覚することが、バカの壁を打ち破る最初のステップ。


(出典)

2007年10月20日

(book memo) 9割の人は頭の使い方を間違っている 「脳の鍛え方」入門

○人間の脳の奥深くに、「海馬」と呼ばれる部位があります。最近の脳科学の研究によって、実は海馬の神経細胞というのは、脳を鍛えれば鍛えるほど増殖することがわかってきました。

○仕事は区切りの「悪いところ」でやめたほうがいい。(中略)区切りまでやって、そこから一歩だけ進めてやめる。すると、翌日の仕事を実にスムーズに始めることができるのです。

○ほんの5分でいいから、一ヶ月先に締め切りを迎える仕事の書類に目を通す時間をつくる。そしてそのまま、その仕事は保留にしておく。このように、無意識の領域にいわば”宿題”を与えてやるだけで、無意識は、私たちが意識しないところで働いているのです。

○一般に、集中力のあることはよいこどだと考えられています。しかし私に言わせれば、何かに集中するということは、視野を狭くすることにほかなりません。その結果、せっかくの幸運が目の前を通り過ぎていってしまう。集中力とは、「頑固さ」の別名でもあるのです。その意味で、集中力のない人のほうが創造性を発揮できるといえます。別な言い方をすれば、想像力が高いというのは、集中力ではなく”分散力”の高いひとなのです。

○天才とは努力不足の人が生み出した言い訳にすぎないことがわかります。

○(前略)いつもと違う状態をつくって、こわばった脳をシャッフルするのです。

○「やわらか脳」の状態になったら、自然に企画は出てきます。このとき、まず、もらったキーワードを別の言葉にする作業から始めます。上司に「社内活性化」と言われたら、この難しい熟語を”自分語”に翻訳してみるのです。

○板書にはいったいどのような機能があるのだろうか。まずは①記憶の外部化、すなわり備忘録としての機能だ。板書は議題の脱線、議論の繰り返し、堂々巡りといった、会議特有のトラブルを回避するのに役立つ。(中略)もうひとつは、②言葉の定義の明確化。会議で使われている言葉を、会議のメンバー全員が同じ意味でつかっているとは限らない。(中略)板書は記憶の外部化であると同時に思考の資格化なのだ。そして、思考の視覚化に慣れると、”③抜け漏れ”の発見が容易にできるようになる。

○本当に気に入ったものには、お客様はそれに見合った対価を喜んで払う

○すべては、実験から始まるんです。実験してみると、次はこうしたらいいとか、もっとここを改善できるとか、現場のスタッフによってさまざまな意見が生まれる。そこからまた新たな仮説を立てて実行し、次に検証を行う、修正を加えて再び実験をしてみる。そうやって、「実験・仮説→実行→検証→修正」のサイクルを回していくことで、次第に事業の密度が高まっていくのです。

○違和感を出し切ってもらうのです。その違和感を放置して呑み込んでしまうと、議論の意味が薄れて中途半端な結論に甘んじてしまい、のちのちプロジェクトが挫折したときに「俺は最初からこうなると思っていたんだよね」という無責任な発言につながることになる。だから違和感があればそれを明確にして、解消されるような新たな回答を探すことが、リスクヘッジにもなるのです。

○日本人はあうんの呼吸やあいまいさを好むが、あいまいさをのこしたまま判断を下しては水戸を誤る。判断は徹底した論理的思考の果てに下さなくてはならない。一方で、自分の頭で現実的だと考えいる狭い幅のなかで、選択肢の差異を論理的に追及しても、差異の本質はなななか見えてこない。そんなとき、この”極端化”が大いに効力を発揮するのである。

○人間の思考活動は言葉によって行われているので、言葉の力つかって思考力を高めることは理にかなっている。声に出してテンポよく文章を読み上げたり、四字熟語やことわざを覚えたりすることで知識が明晰になり、思考がクリアになる。思考がクリアになると覚悟が決まりやすくなり、体の動きにムダがでなくなるので、行動力が発揮される。

○換骨奪胎力

○四字熟語で思考するのは、あくまで自分自身である、いくら如きでも、また憧れていても、自分が得意でなければ意味がない。好き嫌いではなく、自分のなかで人よりも得意なことを見定めることが力を発揮する源となる。

○一時間かけた反対演説より、聞く者を瞬時にドキッとさせる一言の勝利。強い力を持つ言葉を先に発した者が、陣取りが合戦に勝つ。それが言葉の戦いである。言葉というと、誰もが説明力を高めようとするが、実は一〇〇%説明力をこった言葉は力がない。

○ものごとを「AはBである」と限定的に捉えるのではなく。固定された既存の方程式を崩し、「AはBでもCでもDでもある」といった動的な秩序を発見して新しい関係性を作り出す。

○質問の投げかけ方次第で想起されるものが変わるわけで、より高度な編集術や編集力をもっていれば、誰も真似のできない思考が可能になる。

○いも企画なり、いもアイデアなりをブラッシュアップするため、最も重要になってくるのが「仮想演習」と呼ぶ段階だ。制約条件を考える、設定条件を変え別の脈絡も探ってみる。妨害する側に回ったらどう攻撃するかを考え、予備的な脈絡も想定する・・・等々、さまざまな角度から仮想の演習をしてみるわけだ。

○思考のけもの道はチャレンジ的であるため失敗もあるが、それは「未知との遭遇」による失敗であり。結果的に未知なる知識を発掘し、次の成功を導くことができる。

○今、世界で飛躍できるのは教わった解を覚えるのではなく、自分で解を、いや、正しい質問を、見つけ出せる柔軟な発想を持った人材である。

○架空のシチュエーションを設け、互いに与えれた役回りを演じて議論することを「ソクラテスの対話」という。(中略)相手の立場に立ってモノを考えるのは、イマジネーションが巧みでなければできない。想像力、空想力から一段消化した「構想力」というのは、そういう訓練をしなければ開発されないものだ。

○論理思考を体得するうえでまず初めに重要ななのは、「論理的か否かは相手が決める」という大原則を肝に銘じることである。

○ビジネスの多くの局面においては「相手に理解してもらい、行動をしてもらう」ことが目的なのであって、正論を吐いて相手を論破することが目的ではない。相手の考え方を知り、相手に理解してもらうために、自分はどうすればいいのかを考えるところから「本当の論理思考」が始まる。

○納得して行動してもらうためには、考える労力を相手に押し付けないことである。

○いくら問題を解決しようとしても、問題の設定自体が間違っていたら、何の意味もないことに気づいてほしい。解決策を考えるより前に、まず問題を吟味することが、創造的な思考を導くのである。

○想像的な思考をするときは、まとめる必要などない。整理すればよい。

○まとめられなくても、整理さえできればよいと思えば、気も楽だ。落しどころを気にせずに自由奔放に議論ができる。そして、奔放にした議論を整理しようとすると、従来の整理軸ではなく、新たな整理軸を発想せざるを得ない状況になる。これが発想を誘発するコツなのだ。

○ある状況を好ましい方向へ導くために、何を強調し、何を捨てるか。それを検討することが、「戦略的思考」の第一歩なのだ。


(ひとこと)

頭のつかい方、物事の考え方が、いろいろ紹介されています。

大変おもしろい。

内容を整理して、”自分流頭の使い方”を見つたいと思います。


(出典)

2007年10月17日

(book memo) 人は見た目が9割

○大きなアクションは、日本人の場合、薄っぺらい感じ、あるいは「底の薄い印象」を与える。

○ドラマであれば、現実とは異なっていても観客に通じればいい。そこであえて共通の了解事項から離れる必要はない。問題は真実から外れた「一般法則」(=人は男女を問わず嘘をつくと目をそらす)が定着しているというところだ。

○芸能という尺度でみると、日本人のコミュニケーションは次のように考えられる。「言葉を交わさなくても目と目が合えば理解しあえる」のは文化程度の高い人同士、「多くの言葉を要し、身振り手振りがないと理解しあえない」のは文化程度の低い人同士のコミュニケーションである、と。もちろん、以上は芸能の「動き」に限定した一般論に過ぎない。

○日本人のコミュニケーションの特徴を、次の八つにまとめている。「語らぬ」「わらかせぬ」「いたわる」「ひかえる」「修める」「ささやかな」「流れる」「まかせる」―。

○腹を割ることで何が解決するのか。お互いが「この人は信じられる人間だ」と思えるようになる。つまり、問題の本質を解決しようとしているのではないのだ。この特性を持っていては、「相手にアクションを起こして、わからせる」という行動にはならない。(中略)相手に「アクションを起こして、わからせて、相手を動かす」ことは日本では困難だ。人を動かすためには、先ず人望が必要だ。

○発言したいが、恥ずかしくて手が挙げられない生徒がいる。教師が、その生徒に発言を促さなければ、「言いたいことがある」という気持ちは流れていく。それでも、困ることはない。が、優秀な教師は机の上に置かれた、その生徒の手に着目する。「何か言いたい」という気持ちが、生徒の握りこぶしに力を込めさせる。その手の動きに気づいた時に、教師は生徒に発言を促す。生徒と教師の「阿吽の呼吸」が一致する瞬間である。

○活動的で積極的であろうとする姿勢が赤を着せる。活動的、積極的でありたいと願っているということは、実は現状はそうではない場合が多い。つまり、積極性に欠けるという自覚を持っているのだ。お

○服を着せるだけで、本物らしい振る舞いになっ散ったのである。囚人は卑屈な態度を取り、看守は命令口調になる。言葉遣いや行動が変われば、やがて思考方法も変わってくる。つまり、人は服装によって変わる可能性があるのである。

○書物による知識も大事だが、同じように、巷を見渡すことで習得していく知恵も無視できない。言葉以外の要素が今兄多くの情報を伝達しているのか、と感じていただけたら、とりあえず私の思いは伝わったことになる。


(ひとこと)

ノンバーバルコミュニケーションについて、いろいろな視点から説明されています。

タイトルだけで見て購入しちゃいました。


(出典)


2007年10月14日

(memo) アントレプレナーになろう!

○将来、会社を作ることを夢見て、一生懸命勉強している人がいる。勉強することはよいことだが、いくら知識を詰め込んだところで起業家として成功できるとは限らない。大切なことはどんな考え方を見につけるかである。

○業界の常識は覆されるためにある、という考え方が必要だ。そのためには、何が常識かよりも、”何が正しいか、何が本物か”で考える習慣を身に着けておくことが大切である。

○狭い分野であれば、一年間で第一人者になることもできるはずだ。その時大切なことは、一度決めた目標を途中で疑問に感じて簡単に諦めてしまわないこと。

○辛いことから逃げる、面倒なことはいやがる、失敗を他人のせいにする、こんなひとは起業家になることを諦めたほうがいいだろう。

○会社の借入金の第一保証人は社長だ。すなわち会社が倒産すればその負債は社長が負うことになる。

○何か問題意識を持ったならば、今自分ができることから始めるということが起業家にとって大切なことである。

○失敗の九九%は本気でやらなかったからである。

○私たちはどこに視点を置くかによって、まったく仕事に対する取り組み方が変わる。(中略)
  ①狂気的、将来的視点
  ②全体的、マクロ的視点
  ③本質的、根本的視点
  ④多角的、多面的視点

○一つの企画に勝負を賭けても、それが失敗する確率は極めて高いをいわざるを得ない。そうではなく小さな失敗をいくつも経験しながら成功する要因を導き出していくのがアントレプレナーである。

○いろいろな人に相談したのにどうしていいのかわからないという人は、実はまだ相談した人の数が足りないからわからないと考えるべきである。

○起業家になるということは、人間社会のなかで事業という手段を通じてどのうおうに生きるのかという、自分自身の生き方の探求あのである。それは、他人の幸せに貢献することが自分の幸福になるという、人間社会の法則にのっとって自分が行動しているかどうかの確認である。そしてそのことが自分が社会の中で存在する価値なのである。

○起業家にとって、お金は貯めるものではなく集めるものだ。

○事業化アイディア発想法
  (1)体験発想
  (2)データ別発想
  (3)特化発想
  (4)逆発想
  (5)ターゲット発想
  (6)CS発想
  (7)間接発想

○問題点を洗い出すのはその問題点を解決するためであり、事業を諦めるためではない。

○大切なことはどんな他人に出会うかよりも、出会った他人にどのような姿勢で接するかである。

○自分が困ったこと、感動したこと、社会で起きたことなどは、どれもがみんなビジネスチャンスとなる。

○ビジネスの仕組みは簡単なものほどうまくいく

○「(前略)成功者も失敗者もみんな失敗ばかりしている。失敗者はそんな中で諦めてしまった人に過ぎないんです。では、成功者がなぜ失敗してきたにもかかわらず、諦めずにやってこれたのか、そこを聞き出すことがもっともたいせつなことですよ。」

○事業を成功させるためには、成功する理由がはっきりとなければならない。事態の流れ、経済の動向、消費者の価値観、ニーズの変化などマクロ的な根拠から技術の優位性、サービスの質の差別化、イメージのインパクトなどにいたるまで、どうしてこの事業が成功するのかという明確な理由が必要だ。

○多くのマーケティング理論は、資金も信用もある大企業のためのものである。企業家とは前提条件が違う。理論は前提条件が違えばまったく意味のないものになることもある。理論を知ることは大切だが、理論に振り回されるのではなく、本当に大切なことに注力するべきである。

○「どうなるか」よりも「どうしたいのか」

○マニュアル化のポイント
  <1>徹底的に細かなことにもこだわること
  <2>図表や写真などを用いてわかりやすく解説すること
  <3>起こり得るあらゆる事態にできる限り対応すること
  <4>常に見直すこと

○完全なる事業計画書の五つのポイント
  「具体性」
  「社会性」
  「差別化」
  「収益性」
  「具現性」

○支援者を募るためには、自分に不足していること、自分ではできないことを明確にして相手に伝える必要性がある。自分にできないことがあるからこそ、そこに支援者の存在価値も生まれる。

○プレゼンテーション三つの条件
  注目させること
  信頼感を高めること
  共感を得ること

○組織だけをいくら変えても企業は活性化しない。意識を変えてこそ企業は活性化するものである。

○金融機関は頼るべき存在ではない。

○待遇で入社してくる人に働かない人はいても、共感で入社してくる人に働かない人はいない。夢のない会社だから人が集まらないのであって、中小企業であるかどうかは関係ない。

○仕事はできるのが当たり前ではなく、できないのが当たり前なのだ。できないことを叱るのではなく、できたことをほめるようにしなければならない。

○毎月一度はすべての経費を洗い出して、どうしても必要なものかを再検討することが必要だ。

○ベンチャー企業にとって大切なことは社員を増やすことではなく、事業パートナーを増やすことである。

○儲かる仕組みをつくって安心することは、企業を経営危機に陥らせる要因になる。

○本物になって初めて他者と差別化されたといわれる。差別化されたかどうかは、結果なのである。(中略)本物とは、お客様に感動を与えられるもののことだ。そして感動は、お客様の想像を超えたところに起きる。

○現金がなくならないように管理する


(出典)


(ひとこと)

起業するにあたって、考えなければならない項目に漏れがないがチェックするのに役立ちそうです。

また、それぞれの項目を考えていく上で注意すべき点についても述べられています。

起業という行為の全体を俯瞰する上でも参考になると思いました。

2007年10月08日

(memo) 千円札は拾うな。

○「常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」 ― アインシュタイン

○成長とは、変化すること。しして、変化するとは、何かを「捨てる」ことに他なりません。

○人と違う結果を出すためにはどうすればいいのかについて、新しいやり方を考え、実行することが「勤勉」であり、最も短い時間で成果を出すための工夫をすることが「努力」である。

○頑張ってもどうにもならないとわかると、人はがむしゃらに頑張るのをやめ「頭を使う」ようになる。そこで必要になるのが、「考える時間」である。

○スキルアップと成長は違う。スキルは身につけていくものだが、成長は変化することだ。

○全く別の新しい方法を生み出すために最初にしなければならないのは、「無謀なほど高い目標」を掲げることだ。ちょっとした目標、実現可能の思える目標をいくら掲げても、大きな変化は生まれない。

△現実には、いちばんうるさい客が、いちばん儲からない客だからだ。さらに、うるさい客を一割断ると、うるさいことを言ってくる人がいなくなるので、担当者の時間は三割くらい空く。

○(私のこれまでの経験から言って、)企業にとっていちばん健全なのは、優良顧客はいくつも持っているが、突出して優良すぎる顧客はなく、顧客全体の約三十%が常に入れ替わり新陳代謝しているという状態である。

○一億円を一度に使う戦略と、二千五百万円ずつ四回に分けて使う戦略。どちらがより大きな収益を生み出すのか。結果は明白である。二千五百万円の予算と一億円の予算では選択できる戦略の数に十倍以上の開きができるからだ。

○ビジネスで勝つコツは、「経営とは買い物だ」という意識を持つことである。売り上げをお金で買っていると考えるのだ。

○社員一人ひとりが、こうして真剣にお金の使い方を学んでいくと、結果的には会社全体の決済能力が向上し、業績は飛躍的に伸びる。

○人材に投資する場合、大切なのは、何にお金を使うかではなく、それによって、その人材が何を得、どう変わるかだ。

○勝率と倍率のバランスをひとつの投資ごとに見るのではなく、五つの投資をするとしたら、五つ全体でバランスが取れるようなものを考えて投資するのである。

○会社にとって借金とは、お金があるときにこそするものなのだ。なぜ、お金があるのに借金をしなければいけないのかと言うと、足りなくなってからでは、誰も貸してくれないからだ。(中略)利益を生み出す可能性のないお金を貸す人はいない。

○自分の人生を納得できるものにするためには、常識や、他人や社会の基準に惑わされない自分自身の「軸」が必要なのである。

○人が生きていく上で必要なのは、お金そのものではない。必要なときに必要なお金を作り出すことのできる能力を身につけることである。

○「お金」と「時間」をどのように使っているか。女性が男性を見極めるときには、ぜひこのふたつをきっちりとチェックしてほしい。

○決断と判断は似ているが決定的に違う点がある。それは、判断には正解があるが、決断には正解がないということだ。

○やるかやらないかというときは、それが新しいものであればやる。今やっていることを続けるか続けないかというときは、それが今までずっとやってきたことならやめる。

○大切なのは、今がどんな時代なのかを見極めることだ。今はどの時代だというころがわかれば、変化の時代には変化することを選択し、安定の時代には安定を選択すると決めればいい。

○三十億の会社が百億になるということは、あと七十億売るということではなく、今の三十億のビジネスを手放して、百億のビジネスモデルをゼロから作り上げるということなのだ。

○自分の握り締めているものが「本質」なのか「トレンド」なのか、経営者はもう一度よく考えてみることが必要だろう。

○売れる戦略、伸びる戦略があるのなら、それにあわせて組織も、事業も、社名さえも変えてしまう。いまの会社に合った戦略ばかりを選んでいると、会社はいつまでたっても進化しない。

○社長が何もしなくても会社が回っていき、どんどん成長する仕組み作り、それこそが社長の本当の仕事である。

○人生において最も大きなリスク。それは、周囲の人の常識に流されて、本当のリスクを自覚しないまま生きていくことだ。


(出典)


(ひとこと)

タイトル、小見出しが興味を惹きます。
言いたいことがシンプルに書かれているので読みやすい。
内容を検証するには、やってみるしかありませんね。

2007年10月07日

(memo) ソースネクスト 「特打」マーケティング

○いかなるマーケティング方策も顧客に受け入れられなければ意味がない。まず顧客にどう受けられるか。そこにマーケティングのすべての照準を定め、商品要素の再編成を追及したのである。

○「コンピュータ、ソフトなければただの箱」といわれる割には、ソフト軽視の市場構造が出来上がっている。その理由は、多くの必要なソフトはハードにあらかじめ内臓され、それがハードの価格を押し上げているからだ。確かに、ハードの中に基本ソフトが既に収納されているというのは一見便利なようだが、使わないソフトの分までユーザは負担していることになる。結果としてパッケージのソフトが売れないし、ハードのみならずソフトの価格も高くなる。

○店頭で売ってみて、お客様と話してみて、その商品の評価も分かるというものだ。

○市場秩序をユーザー側にとって利用しやすく、意味があるものに再編成していくことが、市場の広がりを誘導していくのである。

○顧客志向とは顧客の言うことをすべて聞くということではない。むしろ顧客自身さえも気づかずに困っていること、つまり見えないストレスを事前に予期し、それを取り払うことが本来の顧客の求めていることなのである。

○(前略)それは、供給者側の直接的利益を超え、顧客との信頼関係をどう築くかという姿勢のみが達成することのできる目標なのである。

○市場は単価×数量で決まる。

○既成のユーザーの満足感を誘うことを目的にしたのではなく、未知のユーザーを発掘する手段として<1980円>を採用したのである。

○ユーザーの選択性を広げることで、支持を得たのだ。安いけれど胃待ったものしか手に入らないのでは、ユーザーは本当の満足を得られない。

○今日型のマーケティングの常識からいけば、「価格=価値」であるとされる。価格の高いものこそ価値が高いのである。だが、マーケティングの目標は儲けることではない。ユーザーベネフィットをいかに極大化させるかこそがマーケティングの役割である。

○「すべての答えは店頭にあり」

○説明扉つきスリムパッケージ

○「販売促進」(SP=セールスプロモーション)とう言葉があるが、ユーザーサイドに立つなら<選択促進>こそが購買モチベーションを刺激する。同じSPでも「セレクトプロモーション」の方が今や求められる時代なのだ。

○今日の成熟市場においては、利益や売上げを上げることより。消費者の不安を軽減するということの方がずっと大切なビジネス目標になる。たとえ少ない数でも永遠に付き合ってくれる(買ってくれる)ユーザーさえいれば、ビジネスは継続できるからだ。

○問題は、ユーザー自身がどうゆう市場状態が自らにとって最も好ましいかに気づいていないということだ。現状に不満を抱きながらもそれが顕在化していない。それのどう気づかせるかが不可欠の要件になる。


(出典)


(参考)

ソースネクストのサイト


(ひとこと)

同じ対象をいろいろな呼び名でよんでいる。顧客、消費者、ユーザーなど。
読者のことを考えるなら統一すべきだろう。

パソコン初心者の視点で書かれているので、若干偏った視点があるかもしれない。

マーケティングを行ううえで、顧客を第一に考えることがいかに重要なことであるのかということを改めて認識させられました。

2007年10月01日

(memo) 頭がいい人、悪い人の話し方

○道徳を説くのは、まだ社会道徳を知らない子どもに限るべきだ。しかも、道徳というのは普遍的とはいえ、複雑化した現代社会に相応しい価値基準にはなりえない。ほとんどの場合、、それは時代遅れだ。道徳を説教するということは、分析もせず、物事を理解しようとせずに、時代遅れの考えを押し付けているということでしかない。

○自分でしっかり考え、それを他者に示してこそ、知性が感じられるられるものなのだ。優れた本を参考にするのはよい。的確に学者や評論化の意見を示して、それを適用して考えようとするのはよい。
 だが、他人の判断に寄りかかっている限りは、理性は感じられない。

○自分の価値観はしっかりともちながらも、別の価値観の人間の行動も理解し、その上で、どちらが正しいかを判断するというのが、最も知的な人間のすることなのだ。

○根拠を言わずに相手に説得しようとしても、それは無理な話だ。その根拠に説得力があってこそ、人は信頼するのだ。それなのに、きちんと根拠を言えないということは、自分でそれを言えない、つまり、愚かだということにほかならない。

○批判するからには、「××ではない。○○であるべきだ」というように、対案示すのが礼儀だ。対案を示さずに批判だけしても、まったく建設的な面がない。批判だけするということは、ただ相手をいじめているだけになってしまう。

○知識人は、あまりにもたくさんの可能性が頭に浮かぶために、行動できなくなると言われるが(後略)

○人間の弱さを知り、悪い心も知り、自分の中に誘惑に負ける気持ちがあることを認め、その上で清廉潔白であってこそ、知的な生き方だ。


×人の考えをすぐうのみにする

○物事は、まず大まかな点を示し、相手が大体飲み込めたところで、細かいことに入っていくのが、わかりやすい説明の仕方だ。

○新聞は、情報を語るとき、まず見出しを示し、次にリードという概要がつく。そして、その後に本格的に内容を語り始める。

○賢いということは、さまざまな現象を統合的に分析し、そこから的確な結論を導き出すことだ。統合しようとせず、個別の要素に気をとられ、それぞれについて反射的な反応をしていたのでは、いつまでたっても、的確な結論は導き出せない。


うのみにせず、一つ一つ検証せねば・・・


(出典)

2007年09月25日

(memo) あなたの部下に「大きな魚」の釣り方を教える方法

○全体を理解することによって、自分の仕事の意味がわかる

○人を惹きつける説明の方法

○批判を協力に変えるための二つの確認事項
  (1)あなたは部下の<心の欲求>を知っているか?
  (2)部下を呼んで、もっとうまくやるにはどうしたらいいかと、
   他の方法について謙虚に尋ねたことがあるか?

○シンプルにする―何をしにここに来たのかの本質を捉える。
 結果の明確な数値化―進捗状況をどう数値化するか決める。
 生産性の向上―チームメンバー一人ひとりが、人とのかかわりを通して、
           組織の長所を増大させる能力を持っていることを確認する。

○不満のコップを空にする

○「真のリーダーは、<ものごとをつくるのではなく、
      決断を下すのだ>ということに最終的に気づかなくてはならない」

○プライドがチームの努力を台無しにしてないか

○リーダーは、いい人でいることと親切にすることとの違いを認識する必要がある。
 たとえ誰かを困らせることになるとしても、大義に向けた己の意思は貫くという姿勢である。

○コーチは何を教えるかを知るだけでなく、もっと大事な<いつ教えるか>を知らなくてはならない。

○多くのチームはエネルギーを分散してしまいがちだ。それは自分たちの仕事が何であるかを忘れて
 しまっているからである。自分たちのものでない戦いに挑もうとしているのだ。

○彼らが永遠に自分の仕事を生き生きとやり続けられるように、教育を報酬としたのだ。

○優れたチームビルダーは、自分の部下たちに苦手なことはやめさせ、得意なことをさせるのだ。
 さらには、<得意なことをしている>というレベルから、それを<天才>のレベルにまで
 引き上げるのである。

○あなたの部下たちは、あなたからの負荷や荷物を支えることにとらわれていないだろうか?
 顧客に十分なサービスができるよう、身軽になっているだろうか?

○あなたがいまのリーダーの地位に選ばれたのは、戦いの煙が消えたときに
 他の人すべていなくなっても、あなただけは自分が任された場所に居続けることを信じた人が
 いたからだ。


(出典)


チームビルディングの方法が、イエスのとった行動に絡めて説明されています。
キリスト教のなじみの少ない人間(私)には、かえって内容を分かりづらくしている感じをうけるかもしれません。

みなさまに、神の祝福がありますように。

2007年09月20日

(memo) ザ・プロフェッショナル

○「企業は商品やサービスを通じて、あなたを100パーセント満足させますという『誓約』を販売しており、顧客はこの『誓約』を購入している」

○会社の論理で行動することは、とてもプロフェッショナルと呼べないばかりか、これからの時代、ヤバイのです。そのためにも、どんな仕事にも顧客がいることを肝に銘じて、そこへの献身を誓うべきなのです。

○顧客には、上司や部下の関係など、どうでもいいことなのです。そして、プロフェッショナルはいつも顧客のことを考えなければならないのです。

○いくら教育制度を充実させても、また報酬や福利厚生を厚くしても、プロフェッショナルを大量生産するこはできないのです。そうではなく、規律―あるいは価値観といってもよいかもしれません―が、プロフェッショナルを育てるのです。

○20世紀末の十数年間で、もはや戦略論の前提となる要素、つまり顧客、市場、競合、を固定的に定義することはできなくなりました。(中略)前例のない現象を過去のフレームワークや知識にたらして解釈すること自体の危うさを肝に銘じるべきでしょう。

○その時機に、その人物だったからこそ拓けた道であり、そこに学ぶべきヒントはあっても、残念ながらその先に同じ成功はありません。

○失敗することより、失敗を経験しないことの危うさを自分自身がいちばんよく知っているからです。

○「情報を保存することと、それをすぐに取り出せるように情報を整理することを可能にしているのは経験である」と論じています。人間は、経験を重ねることでパターン認識を体得し、これを無意識のうちに活用して直感を働かせます。(中略)直感の源泉となる経験値が古ければ、外界の変化に対して正しく直感することはできません。

○先見した未来図をビジネスモデルに具現化するには、成功の必要条件と十分条件を満たす仕組みを綿密かる周到に構想しなければなりません。必要条件とは、世の中の基本的なニーズです。(中略)財布の部分まで考えて、事業全体を構想できることが成功の十分条件なのです。

○アマチュアは感情や経験で議論しますが、プロフェッショナルは少なくともロジックで議論するのです。

○多くの人は、仮説を目標や結論と勘違いしています。

○異論を呈するものには、「証明する責任」、すなわち、相手の主張に対して論理的反証と有効な代替案を提示する義務が生じます。

○仮説・検証を繰り替えるのは、唯一最善解を求めるためではなく、どこに焦点を当てれば効率的に問題を解決できるかを見極めるためです。

○時計は、まさに「雰囲気」を売る世界に入ったのです。


(出典)

2007年09月14日

(memo) 「堀江貴文のカンタン! 儲かる会社の作り方」

いまさらながらという気もしますし、今だからこそ読んでみたということもあります。

全体として、お金をいかに儲けるか、お金を儲けるためには、妥協を許さない姿勢が全体を通して述べられていました。

文章からは、お金にすごく執着しているという感じを受けます。

しかしながら、別の本で読んだことがあるんですが、「お金に執着している人ほど、自分はお金に執着していないそぶりをする」といったことも書かれていました。
ということは、堀江さんは、お金に執着がなかったんでしょうか???

そうかもしれない。そうじゃないかもしれない。


(メモ)
○自分が選んだビジネスによって、どのようなスタッフ配置がベストなのかを事前に入念に練っておき、その計画にあわせて人を集めることが大切だ。

△創業時に集めるスタッフとは、できる限りドライでビジネスライクな関係を保っておいた方がいい。

○営業のメリットは、物を売って売り上げを上げるということだけではない。顧客と直接接点を持つことができるため、顧客やユーザーが自社製品に対してどんな感想をもち、どの部分に不満を感じているのかといった反応がダイレクトに返ってくる。このメリットは、非常に大きい。

○カッコいいビジネスモデルも、頑張って続けていけばいずれは、売り上げが上がるようになるのかもしれない。そのときには、先行者メリットを生かして莫大な収益が期待できるのかもしれない。だがせっかく目も前に日銭を稼ぐことのできるチャンスが転がっているのに、それを無視して遠い先の未来に頼ってしまうというのは、あまりにもったいない話である。

△経営者としての能力があがり、話す言葉や内容も変わってくると、創業メンバーには理解できなくなってくる。そうなると「あいつは変わった」「前と全然違うことを言うようになった」と非難されるようになる。

○ストックオプションは会社にとってはキャッシュアウトを伴わずに社員に大きなインセンティブを与えることができ、社員と会社がウインウインの関係で満足できる良い精度あることに変わりはない。

○雑誌の編集者からは、「取材の企画書を出してもらった方がいいと思う」とアドバイスされました。

○必要なのは「ノリ」なのである。

○みんな株主になってもらえばいいのだ。(中略)特に企業して間もないベンチャー企業にとっては、株式を利用して。キャッシュアウトを抑え、優秀な人材を獲得して、急成長するためのドライバーであるに違いない。


(出典)

2007年09月06日

(memo) 「ザ・リーダー」

×「まちがいなく何かを成しとげたければ、自分でやるか、さもなくば任せたやつが失敗しなかったか、ダブルチェックすることだ」

僕は、自分が作り出そうとしている未来について、はっきりした見通しをもっているか? そして、僕のチームは同じ見通しをもっているか?

リーダーシップの3つのポイント
  1.チームは知ることを必要としている
  2.チームは成長することを必要としている
  3.チームは責任をもつことを必要としている


「そして、こう思うことでしょう。『彼が話していることは、単なる常識ではないか?』 しかし、その常識がそれほど良く知られていないからこそ、私がここに立っているのです。私があなた方と分かち合おうとしているメッセージを理解できない人々はたくさんいます。理解しても、頭でわかっていることを行動に移すことができない人も、まだたくさんいます。そして、その大きな理由は、彼らが自分新に対して素直でないためかもしれません。」


(出典)

2007年09月04日

(memo) 「渋谷ではららく社長の告白」

○『毎日事業プランコンテスト』

○ビジネスモデルではなく、採用や社員の指揮の高さが競争力になっている

○「225億円資金を集めたということは、ベンチャーだから利回り10%として、22億5000万円くらいは利益をだしてほしいね」

○「だからなんだ」と跳ね除けられる経営者としての力量


(出典)

2007年08月21日

(memo) 「いい会議○悪い会議×」

以下は「いい会議○悪い会議×」という本から、会議を行う際に注意すべきを、特に必要だなぁと思った点を箇条書きでメモしたものです。

・参加者は前もって資料を熟読しなければならない

・反対の考えを持つ者を出席させる

・事前の根回しが必要である

・実動を必要とする場合、実行と推進の責任者をはっきりさせる

・会議の進行は、「問題提起」、「意見提示」、「展開」、「結論」の4部構成で行う

・文章は、
  「それは何か=定義」、「何が起こっているか=現象」、「それにより何が起こるか=結果」
  「WHY=理由、背景」、「WHEN=歴史性」、「WHERE=地理性」
  「HOW=どうすればいいか」
 にまとめる

・議論を収束させるためは、「権威者の力をかりる」or「宿題を与え議論を終える」

・司会者は、「広い視野で客観的に判断できる」、「議論の流れを把握できる」、
 「多様で活発な発言を 引き出せる」能力を磨く

・議事録の書き方を工夫して、必ず目を通してもらえるように努力する


心に刻むだけでなく、ひとつひとつ実行して、みんなでいい会議をめざしましょう。

p.s.
よくよく考えると学校だけでなく、社会にでても会議のしかたって学ぶ機会は少ないですよね。
また、会議の仕方に限らず、社会にでると必要だけど、学校では教えてくれないことってたくさんありますね。学校って何を教えるのかって、何を基準にきめているんでしょうね?

(参考)